2003 Fiscal Year Annual Research Report
CG技法を用いた数値計算による隣接豚に対する豚の放射伝熱形態係数の解明
Project/Area Number |
15580228
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
蓑輪 雅好 香川大学, 農学部, 教授 (90036088)
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Keywords | 豚 / サーフェスモデル / 形態係数 / 数値計算 / コンピュータグラフィックス |
Research Abstract |
豚体中心(豚体の幅,高さ,全長それぞれの中点)間がDなる距離で,同一方向を向いて平行に位置するサーフェスモデル豚(体表面が多数の三角形パッチで覆われた3次元多面体グラフィックスモデル)において,一方の豚(隣接豚)に対する他方の豚(対象豚)の形態係数を数値計算するコンピュータシステムの構築とFORTRANプログラムにおけるアルゴリズムを検討した。得られた結果は次の通りである。 1.パーソナルコンピュータ(2台),プリンタ(2台),スキャナー(1台)をLANで接続してネットワーク化し,FORTRAN用のエディタとコンパイラ,およびサーフェスモデルの形状データを共有ファイル化することにより,FORTRANプログラムの作成,コンパイル,実行,結果出力が現有システムで最高速になるように構築した。 2.3次元空間に位置する三角形パッチ相互の形態係数を表す理論式を導いた。 3.計算速度および計算精度の向上のために,理論式における4重積分を2重積分に変換する方法を考察し,変換後の理論式にLegendre-Gauss法を適用した数値積分法を開発した。 4.コンピュータグラフィックス技法を用いて,対象豚の三角形パッチから見ることができる隣接豚の三角形パッチをすべて抽出し,三角形パッチ相互の形態係数を求めるFORTRANプログラムを,豚体の形状データファイルおよびDを入カバラメータとして作成した。 5.現在,体重27kg豚のサーフェスモデルを用いてD=0.5,1,1.5,2mにおける上記形態係数を計算するとともに,計算結果の簡潔なグラフ化を試みている。
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