2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15580241
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
森田 英利 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (70257294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 行男 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (00224551)
吉村 哲彦 (財)山形県企業振興公社, 生物ラジカル研究所, 副所長 (70271517)
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Keywords | Lactobacillus reuteri / プロバイオティクス / ロイテリン / グリセロール代謝 / pdu(propanediol utilization)オペロン |
Research Abstract |
Lactobacillus reuteriは、一般にグリセロールからglycerol dehydratase(GD)によってロイテリンを産生する。GD遺伝子検出特異的プラーマーとしてforward primer GD1: 5'-AARGAYAAHCCIGTICARATHGCIGC-3'、reverse primer GD2: 5'-CCAIGGIGTRTCICCRTCIGTRAAIAC-3'を用い、L.reuteri 6菌株(JCM1112^T、JCM1081、JCM2762、ATCC53608、AFR2およびAFR154)に対してGD遺伝子の検出を行った。その結果、JCM1112^T、JCM1081、ATCC53608、AFR2およびAFR154の5菌株にGD遺伝子特異的なPCR断片の増幅が確認された。全ゲノム解析が完了しているJCM1112^Tの配列では、ロイテリン合成酵素とその活性化因子がオペロン(pduCDEGH)になっていた。そのDNA配列からforward primer pduCDE/F: 5'-CACCATGAAACGTCAAAAACGATT-3'、reverse primer pduCDEGH/R: 5'-ATTAAATCACCTGTTTGCCATTTCC-3'を構築した。このプライマーにより、JCM1112^TのpduCDEGH遺伝子をクローニングしロイテリン合成酵素活性を測定したところ、1g菌体タンパク量当り250Uの活性を確認した。他の菌株のゲノムに対し同プライマーでPCRしたところ、構成遺伝子の並びの違うものが確認され、DNA配列が異なりPCR断片が増幅されてこないものがあった。 JCM1112^Tには、アデノシルコバラミン合成系であるcob/cbiが存在した。グリセロール代謝に重要なGDを含むpduオペロン、1,3-propanediol dehydrogenase遺伝子およびcob/cbi遺伝子群は共にori付近に存在していた。これは、これらの遺伝子が、L. reuteri JCM1112^Tにおいて重要であることを示唆するものである。
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Research Products
(6 results)