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2005 Fiscal Year Annual Research Report

間葉系幹細胞の分化メカニズムと病変形成に係わる機能的役割の解明

Research Project

Project/Area Number 15580262
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

小谷 猛夫  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00081589)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山手 丈至  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (50150115)
杉浦 喜久弥  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (30171143)
桑村 充  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (20244668)
熊谷 大二郎  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (70316016)
Keywords間葉系分化メカニズム / 未分化幹細胞 / 悪性線維性組織球腫 / 悪性奇形腫 / 骨芽細胞分化 / 脂肪芽細胞分化 / 筋線維芽細胞分化 / ラット腫瘍モデル
Research Abstract

間葉系細胞の分化メカニズムを解明するために、本年度は未分化幹細胞由来株(MT-9、TSD-B9)を用いて以下の実験を行った。MT-9はラットの悪性線維性組織球腫由来の細胞株で多分化能のある細胞であり、TSD-B9はラットの悪性奇形腫由来の細胞株で、外胚葉、内胚葉、中胚葉へ分化し得る原始胚細胞の特性を備えている細胞である。
1.骨芽細胞への分化:BMP-2を主成分とする骨分化サプリメントをこれら細胞株に添加したところ、骨分化の指標であるコッサ染色陽性のカルシウムの沈着が増加し、さらに培養上清中のアルカリフォスファターゼ活性が上昇した。
2.脂肪芽細胞への分化:Indomethacin、dexamethasone、insulinを主に含んだ脂肪分化サプリメントをこれら細胞株に添加したところ、脂肪芽細胞への分化指標であるオイルレッドO染色に赤染する脂肪滴を含有した脂肪芽細胞が増加した。
3.筋線維芽細胞への分化:線維化部位において筋線維芽細胞への分化に係わるとされるTGF-β1をこれら細胞株に添加したところ、筋線維芽細胞の免疫表現型であるα-平滑筋アクチン陽性細胞が増加し、その増加はウエスタンブロット法によっても確認された。
5.以上の成果は、未分化間葉系細胞の分化メカニズムの一端を明らかにするものであり、これら細胞株は間葉系分化メカニズムの研究において有用である。
6.さらに、新たな間葉系由来の細胞株として、ラット胸部皮下に発生した悪性線維性組織球腫から組織球の特性を現す細胞株の確立に成功した。また、ラットの子宮頚部に発生した悪性シュワノーマからもシュワン細胞の分化や機能的役割を解明する上で有用な細胞株の樹立にも成功した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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