2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチン-プロテアソーム系タンパク質複合体の形成制御
Project/Area Number |
15580308
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
川崎 博史 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 准教授 (70169704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々 英徳 千葉大学, 園芸学部, 准教授 (50295507)
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Keywords | 蛋白質 / プロテオーム / 生態機能利用 |
Research Abstract |
昨年度までに、酵母プロテアソームの構成要素であり、プロテアソームサブユニットの転写制御因子でもあるRPN4のつくる複合体や、出芽部位の選択に関連しており多くのプロテアソームサブユニットと相互作用することが知られているBud32の複合体などの単離を行い、その構成タンパク質を同定した。 本年度も、引き続きこれらのタンパク質複合体の解析をおこなった。 Bud32複合体に関しては、構成タンパク質として4つのタンパク質を同定した。これらのタンパク質の細胞内局在を各タンパク質にGFPを融合させ酵母細胞に発現させて解析した。これらのタンパク質はいずれも細胞質にも存在するが、核に局在することが明らかとなった。また、それぞれのタンパク質の欠失株の表現型を調べた。Bud32の欠失二倍体株はこれまでに報告されているように、Bipolar buddingではなくランダムな出芽が起こったが、その他のタンパク質の欠失株では、Bipolar buddingが観察された。また、一倍体では、すべての欠失株でほぼ正常なAxial buddingが観察された。二倍体株からも、TAP法でBud32複合体の単離を試みた。構成タンパク質は同定中であるが、電気泳動では一倍体とほぼ同じような構成を示した。このことから、二倍体でもBud32は、同じ複合体を形成し、その機能を発揮すると考えられる。 RPN4に関しては、同定された複合体が、RPN4が結合するPACE配列に結合するかどうかを確認するためのレポーター遺伝子の単離やレポータープラスミドの構築をおこなった。今後、解析を進める予定である。 CullinあるいはCullin様タンパク質と相互作用する複合体をTAP法で精製することを試みたが、発現量が少ないためか解析に十分な量を精製することはできなかった。
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Research Products
(3 results)