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2004 Fiscal Year Annual Research Report

海藻由来新規ジテルペノイドのリモデリングによる新型抗ウイルス薬の創製

Research Project

Project/Area Number 15590097
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

岩島 誠  富山医科薬科大学, 薬学部, 助教授 (20266901)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 京子  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60110623)
Keywordsプラストキノン / 抗ウイルス活性 / クロメン誘導体 / 褐藻トゲモク / Sargassum micracanthum / 海洋天然物 / 抗酸化活性 / 構造活性相関
Research Abstract

抗ウイルス活性化合物1は、富山湾沿岸で採取される褐藻トゲモクから単離したプラストキノン誘導体を化学変換することによって得られる化合物で、クロメン構造を有するトコフェロール関連物質である。構造は訂正されたが抗ウイルス活性には変化は無く、本研究の目的の遂行には影響がない。
交付申請書に記載した研究実施計画に基づいて、進めた研究の結果について以下に述べる。
1.化合物1のリモデリング化合物7種の類似構造を持つ誘導体を合成した。これらの抗ウイルス活性については評価したところ、2種については化合物1と同等の活性を持つことが分かったが、他の5種は1ほど活性を示さなかった。この結果を基に、次年度以降も構造活性相関の検討を行ない、構造の最適化を行ないたい。水溶性ポリマーへの展開についても種々検討しているが、導入効率および水溶性と抗ウイルス活性を合わせ持つような性質を表現する点については克服できていない。これらの解決に向けて引き続き検討する。
2.富山湾で採取可能な海藻についてそれぞれメタノールエキスを調製し、抗ウイルス活性を指標にスクリーニングを行なっている。今年度は更に抗酸化活性・培養ガン細胞に対する細胞毒性も活性評価系に加えて検討を行った。トゲモクに近縁の褐藻から見出した抗ウイルス活性化合物は、カロテノイドの一種であることがわかったが、毒性が強いとの結果も得られており、毒性軽減に向けた化学構造の変換に関する検討を開始した。
3.化合物1をコアとした類縁化合物群の抗ウイルス活性発現メカニズムの解析は、in vitroの実験を中心に行なっており、ヒト単純ヘルペスウイルス-1型(HSV-1)では、ウイルス粒子の宿主細胞への吸着・侵入段階を阻害している可能性が示唆された。引き続き検討を行なっている。
4.臨床利用されている薬剤とのハイブリッド化は、糖タンパク質と相互作用する薬剤等が有効と考えられ、放線菌由来のフラン型化合物との併用について検討を行なっている。また、化合物1とハイブリッド化合物調製に関しては、結合部位や架橋のスペーサーの長さについて調査している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Antioxidant and Antiviral Activities of Plastoquinones from the Brown Alga Sargassum micracanthum, and a New Chromene Derivative Converted from the Plastoquinones.2005

    • Author(s)
      M.Iwashima ら
    • Journal Title

      Biological and Pharmaceutical Bulletin 28・2

      Pages: 374-377

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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