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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ステリルグルコシドを介した細胞のストレス初期応答機構の解析

Research Project

Project/Area Number 15590109
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

小林 哲幸  お茶の水女子大学, 理学部, 助教授 (50178323)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 成江  お茶の水女子大学, 理学部, 助手 (20359699)
Keywordsストレス応答 / ストレスタンパク質 / Hsp / コレステロール / ステロール配糖体 / ステリルグルコシド / 出芽酵母 / コレステリルグルコシド
Research Abstract

細胞は外界からの各種ストレスに対して、自己を守るためのストレス応答システムを発達させてきた。本研究では出芽酵母を材料に用いて、ストレス依存的な細胞膜脂質の変動を詳細に解析し、ステリルグルコシドのストレス応答への関与を検討した。その結果、以下のような知見を得ることができた。
1.ストレス依存的な脂質変動:出芽酵母を通常の培養温度である30℃から42℃に温度シフトすることによって、減少する脂質と増加する脂質が各々一種類見出された。薄層クロマトグラフィーと質量分析による解析から、増加した脂質は、エルゴステリルグルコシドであると同定された。
2.ステリルグルコシド合成酵素の欠損変異株ではこの脂質成分の変動は認められなかったことから、ストレス依存的に増加する脂質はステリルグルコシドであり、減少する脂質はその基質となるステロールであることが確かめられた。
3.ステリルグルコシド合成酵素欠損変異株では、熱ストレスやアルコールストレスに対する抵抗性が低下していることが、コロニー形成能などの指標から示された。したがって、出芽酵母のストレス応答、耐性機構において、エルゴステリルグルコシドが重要な役割を担っていることが明らかとなった。その機構を探るために、Hspの誘導やアポトーシスのされ易さなどを詳細に検討中である。
以上の知見は、ステリルグルコシドの合成を介した、新たな細胞のストレス応答シグナル伝達系が存在する可能性を示唆するものである。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Shoko Kunimoto, Wataru Murofushi, Isao Yamatsu, Yukie Hasegawa, Narie Sasaki, Susumu Kobayashi, Tetsuyuki Kobayashi, Hiromu Murofushi, Kimiko Murakami-Murofushi: "Cholesteryl Glucoside-induced Protection against Gastric Ulcer."Cell Struct.Funct.. 28. 179-186 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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