2005 Fiscal Year Annual Research Report
13C-呼気試験による肝シトクロムp-450機能検査薬の研究開発
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15590142
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
梶原 正宏 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (90161041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高取 和彦 明治薬科大学, 薬学部, 講師 (30231393)
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Keywords | ^<13>C標識合成 / ^<13>Cアミノ酸 / 呼気試験 / 肝機能 / チトクローム / オーダーメード医療 / くすりの副作用 / 薬物投与設計 |
Research Abstract |
病気や病態の変化に大きく係わるたんぱく質の基本単位でアミノ酸に任意の位置に安定同位体^<13>C標識した呼気検査用アミノ酸の^<13>C標識高選択的合成法を開発する。 (1)^<13>C-標識アミノ酸の合成法はDellariaのオキサジノン誘導体を活用した合成により、^<13>C-標識位置を任意に選択できる合成を開発してきている。中性アミノ酸の代表例である_L-[3-^<13>C]アラニン、塩基性アミノ酸の代表例である_L-[4-^<13>C]リジン、酸性アミノ酸の代表例である_L-[4-^<13>C]グルタミン酸およびその誘導体である_L-[4-^<13>C]グルタミン、芳香族アミノ酸の代表例として_L-[3-^<13>C]トリプトファンさらに任意に芳香環に位置選択的標識_L-[5-^<13>C]トリプトファン等の新規^<13>C標識合成法を開発した。芳香環を有するアミノ酸は呼気検査において、肝機能検査が十分可能であることを明らかに出来た。 (2)またシトクロムp-450機能を検索できる有用薬物、エリスロマイシン(erythromycin)、クラリスロマイシン(clarithromycin)や生活習慣病の一つ抗高血圧薬であるCa拮抗薬ニフェジピン(nifedipine)や三環系抗うつ薬イミプラミン(imipramine)等を^<13>C標識合成した。また^<13>C呼気検査用に^<13>C薬物として標識合成し呼気検査用薬物を準備した。 エリスロマイシン等のマクロライド抗生物質は分子量が比較的大きいことなどから、^<13>C標識モノメチル体では^<13>C呼気試験の感度には十分でなく、^<13>C標識ジメチル体が有用であることを明らかに出来た。 独創性の高い研究を推進するため治験例がない小児科領域や高齢者の肝機能検査や薬の副作用予防に役立て、個人個人の体質に合ったオーダーメード医療に適合した薬の投与設計を目指す。
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Research Products
(4 results)