2004 Fiscal Year Annual Research Report
in situポア・ディメンジョン評価法によるATP放出アニオンチャネル種の確定
Project/Area Number |
15590201
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
SABIROV Ravshan 生理学研究所, 細胞器官研究系, 助教授 (60322632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 泰伸 生理学研究所, 細胞器官研究系, 教授 (10025661)
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Keywords | 容積感受性クロライドチャネル / CFTR / マキシアニオンチャネル / ATP放出 / ポアサイズ |
Research Abstract |
昨年度はマキシアニオンチャネルのポアサイズ測定を行ったので、本年度はcAMP依存性Cl^-チャネルCFTRと容積感受性外向整流性Cl^-チャネルVSORのボアサイズを、種々のサイズのポリエチレングリコール(PEG)のポア内分配によるコンダクタンス減によってモニターした。 ヒト上皮Intestine407細胞のVSOR単一チャネル電流はPEG200-300(実効0.27-0.53nm)により抑制されるが、PEG400-4000(実効半径0.62-1.91nm)は殆んど又は全く無効であった。これらのデータからVSORチャネルポアの半径は0.63nmであると査定された。 CFTR遺伝子を強制発現させたHEK293T細胞からCFTR単一チャネル電流を観察して同様の実験を行った。その結果、CFTRチャネルポアの半径は、PEGを細胞内側から与えた場合には約1.0nmであるのに対して、細胞外側から与えた場合には約0.6nmであった。AMP-PNPを細胞内から与えておくと、細胞外側ポアは約0.75nmまで拡がったので、細胞内側におけるヌクレオチド結合によってポアサイズは一定程度拡大するものと推定された。 以上から、VSORやCFTRのポアはアニオン型ATP(実効半径0.6-0.7nm)を全く通せないことはないが、マキシアニオンチャネルのポア(半径約13nm)に比べてその透過効率は極めて低いものと推定された。
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Research Products
(5 results)