2004 Fiscal Year Annual Research Report
若年者に発生する甲状腺癌の生物学的特性とその背景因子に関する分子病理学的研究
Project/Area Number |
15590299
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
加藤 良平 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (30152755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 晋一 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (20229991)
近藤 哲夫 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (30334858)
中村 暢樹 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (40332671)
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Keywords | 若年者甲状腺癌 / ホルモン産生 / RET遺伝子 / 遺伝子再構成 / 免疫組織化学 / in situ hybridization / RT-PCR |
Research Abstract |
現在までの甲状腺癌に対する基礎的データを踏まえて、小児および若年者(19歳以下)に発生する甲状腺癌の臨床病理学的特徴とその発生、進展における背景因子について解析することとした。平成16年度の実績について以下のように箇条書きにする。 1)集めた若年発生甲状腺癌について、組織形態学的なReviewを行った。その結果、若年発生の甲状腺癌において、充実性構造の出現が特徴とみなされた。また、臨床病理学的に悪性度が成人例に比較して高いことが判明した(腺内転移や甲状腺以外の臓器とくにリンパ節が高頻度でかつ広範に認められる)(平成15年度) 2)パラフィン切片を用いて、甲状腺転写因子(TTF-1)をはじめとする、ホルモン関連蛋白の抗体を入手し、一部の症例では免疫組織学的検討を行った(平成15年度)。 3)検討は、RET遺伝子の再構築(Rearrangement)の解析には、RT-PCR法を用いることとし、そのためのプライマーの作製とその条件設定を行った(平成16年度)。 4)RT-PCRのための陽性コントロールを入手した(平成16年度)。 5)パラフィン切片からのRNA抽出法を検討した(平成16年度)。 6)抽出したRNAをDNAに変換し、PCRを行った(平成16年度)。 7)PCR産物のダイレクトシークエンスを行った(平成16年度)。 8)データのまとめを行った(平成16年度)。 以上、平成16年度は、解析法の決定と実際の検討を行い、データの集計解析を施行した。
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