2005 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジエニツクマウスを用いた抗TSH受容体抗体産生機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
15590354
|
Research Institution | Hoshi University Faculty of Pharmaceutical Science |
Principal Investigator |
吉田 正 星薬科大学, 薬学部, 教授 (00182767)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 章弘 星薬科大学, 薬学部, 講師 (90239468)
|
Keywords | TSH受容体 / 抗TSH受容体抗体 / バセドウ病 / モデルマウス / エレクトロポレーション |
Research Abstract |
本年度はin vivoエレクトロポレーション(EP)法を用いて筋肉内にTSH受容体(TSHR)を発現を誘導させることにより、バセドウ病モデルマウスを作製した。さらに、doxycycline投与により発現誘導が可能なTSHRトランスジェニックマウスの作製を試みた。 1)TSH受容体(TSHR)発現ベクターの作製 発現ベクターとしてpBacMam2を用い、TSHR-全領域(TSHR-WT)および細胞外領域(TSHR-289His)を組み込んだ。 2)バセドウ病モデルマウスの作製 エレクトロポレーターを用いた。電極間の大腿部筋肉に各ベクター(50μg/site)を注入し、50V、負荷時間50msecの条件で6回のパルスを与えた。 3)甲状腺刺激抗体(TSAb)活性の検出 TSAb活性は、教室において樹立したヒトおよびマウスTSHR発現株(CHO-K1-TSHR)を用い、細胞内cAMP上昇活性をcAMPキットを用いて測定した。 4)モデル動物の作製 pBacMam2-TSHR-WTは、2回目のEP後1/25匹発症し、TSHR-289Hisでは、14/25匹であった。また、pBacMam2-TSHR-289Hisの2回EP後のTSAb活性は、最大でcontrolの平均値の15倍の値を示した。 5)変異TSH受容体発現細胞の作製 エレクトロポレーション法により変異TSH受容体遺伝子(欠失および点変異)を導入し、糖鎖変異TSH受容体発現による発症率の差異を検討した。 6)TSH受容体発現トランスジェニックマウスの作製 pBS/CMV/lox-lacZにTSH受容体遺伝子(+rtTA)、K14-NLCにCreDNAを各々挿入し、交配後、doxycyclineにより発現誘導が可能なTSHRトランスジェニックマウスを作製した。
|
Research Products
(4 results)