2004 Fiscal Year Annual Research Report
接着斑キナーゼの抗アポトーシス機能を担う遺伝子およびタンパク質の探索
Project/Area Number |
15590471
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Research Institution | Kyoritsu University of Pharmacy |
Principal Investigator |
園田 よし子 共立薬科大学, 薬学部, 助教授 (30050743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 忠 共立薬科大学, 薬学部, 教授 (60049096)
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Keywords | 接着斑キナーゼ / アポトーシス / MALDI-TOF / MS / TRAIL / TNF / sp1 / FAK- / - / NFkB |
Research Abstract |
我々は接着斑キナーゼ(FAK)過剰発現細胞を用いFAKの抗アポトーシス機能を明らかにしてきた。さらにFAK過剰発現細胞における新規なシグナル伝達経路を見い出した.すなわちFAKからのPKCα,β,ηの活性化,それに続くcyclin D3の上昇を証明した.本研究ではFAK過剰発現細胞で上昇するタンパク質を2次元電気泳動により解析,同定を進めた。抗アポトーシス機能に関する数種のタンパク質hsp70,peroxyredoxin 2,Rho-GDIなどの発現上昇を確認した。これらのタンパクの同定はN末アミノ酸シークエンサー、MALDI-TOF/MS, LC/MS/MSにより行った。これらのタンパクはmRNAレベルでも発現上昇しており、FAKの活性化阻害剤PP2で阻害されることにより、FAKの下流で制御されている転写因子が関与していることが示唆された.また抗アポトーシス機能に関連するタンパク質の上昇と相関して、FAK過剰発現細胞では活性酸素除去系が活性化していることがわかった。これらの結果を裏付けるようにFAK過剰発現細胞では過酸化水素による膜脂質の酸化が阻害されていた。また、FAK過剰発現細胞ではcaspase-8の発現が低下しておりTRAILに対して抗アポトーシス機能を有することを見い出した。転写因子の関与を調べたところ、sp1の活性化が抑制されていることを確認した。FAK-/-線維芽細胞を用いた実験でもFAKが存在しないとTNFαによるアポトーシスをおこしやすいことがわかった。そのシグナル伝達にはNFkB活性が関与していることがわかった。 今回、FAKからの新たなシグナルとして、PI3-kinaseの他にFAK-sp1不活性化,FAK-NFkB活性化の経路を見い出した。さらに抗アポトーシスタンパクとして抗酸化酵素の発現上昇を確認した。
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Research Products
(6 results)