2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳波および事象関連電位による高次脳機能障害の客観的評価方法に関する研究
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15590486
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 順子 京都大学, 医学研究科, 講師 (60159879)
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Keywords | アルツハイマー病 / パーキンソン病 / 高次脳機能障害 / 事象関連電位 / エラー陰性電位 / エラー陽性電位 / P300 / 前頭葉障害 |
Research Abstract |
アルツハイマー病、パーキンソン病など高次脳機能障害者と健康高齢成人を対象に、視覚呈示カテゴリー逸脱課題施行時の脳波を記録し、呈示刺激に対して誘発されるP300などの事象関連電位成分を解析した。さらに、各刺激に対する誤反応と正しい反応とに各試行を分類し、反応時点で脳波をトリガーして平均加算し、反応のモニターやエラー情報処理などに関する事象関連電位成分で、誤反応時エラー陰性電位(Ne),エラー陽性電位(Pe)だけではなく正反応時陰性電位(Nc),正反応時陽性電位(Pc)について解析した。 高頻度呈示非標的刺激P300は、パーキンソン病例と健康成人例とでは、先行刺激の逸脱程度により差が認められ、また、パーキンソン病例では、Ne、Pe、Pc成分は低振幅で、頭皮上分布も健康成人と異なる分布が認められ、パーキンソン病患者での基底核や前頭葉障害に起因する脳内情報処理および反応のモニターやエラー情報処理などの障害を示唆した。また、アルツハイマー病患者は、Ne、Pe成分の潜時延長を認めたが、振幅は低振幅ながら保たれ、エラーの認識はある程度保たれていることを示唆した。なお、アルツハイマー病における研究成果は印刷中、パーキンソン病での研究成果は国際誌に投稿中である。
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Research Products
(1 results)