2004 Fiscal Year Annual Research Report
GFP-ミオシン融合タンパクの細胞内発現とその臨床的応用
Project/Area Number |
15590493
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田窪 孝行 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60163359)
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Keywords | MYH9 / Myosin / May-Hegglin anomaly / MYH9遺伝子変異関連疾患 |
Research Abstract |
1.新規ミオシン結合因子に対する抗体作製 GFP-ミオシンをタグ分子として各種細胞分画より新規ミオシン結合因子を単離、精製する。新規ミオシン結合因子の配列から組替え蛋白質を作製し、抗体作製を試みる。細胞融合を実施し、抗体産生細胞を作製した。クローニング後、細胞培養によって抗体を作製し、その抗体を精製した。しかし精製抗体は、感度、特異性ともに低かった。この結果、再度精製抗体を作製中である。 2.May-Hegglin anomalyの病態解析 第22番染色体のMYH9遺伝子の変異と関連する常染色体優性遺伝性疾患であるMay-Hegglin anomalyの好中球に見られる顆粒球封入体はMYH9蛋白との関連性が示唆された。 3.MYH9遺伝子変異関連疾患の検出法の開発 MYH9遺伝子変異部位の検出には、集めた多数の患者血液を用いてRNAの抽出を行う。逆転写反応を行い、遺伝子多型を調べるために各種変異部位をはさむprimerを組み合わせでPCRを行い全てのシークエンスを自動シークエンサーを用いて解析する。それらの遺伝子変異を比較することにより変異部位を発見し、MYH9遺伝子変異関連疾患の診断に有用な遺伝子変異を自動的に検出できる方法を確立する。MYH9遺伝子変異関連疾患におけるいずれの場合も、遺伝子多型(変異)をみるには各種変異部位をはさむprimerを用いてPCRを行ない、シークエンスを直接読むことになる。(1)多数の患者血液(新鮮なものや即時凍結を行ない、RNAが分解されていないもの)を集める。(2)RNAを抽出する。(3)逆転写反応を行う。(4)各種変異部位のprimerの組み合せでPCRを行う。(5)全てについてシークエンスを読む。(6)遺伝子変異を比較する。このような力ずくの実験系を考案し、検討中である。 4.MYH9の応用 構築MYH9を提供した外国の研究機関でMYH9を応用した研究が進行中である。
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