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2003 Fiscal Year Annual Research Report

鉄欠乏メタロチオネイン欠損マウスを利用したカドミウム高感受性要因の影響評価

Research Project

Project/Area Number 15590517
Research InstitutionGifu Pharmaceutical University

Principal Investigator

佐藤 雅彦  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (20256390)

Keywordsカドミウム / メタロチオネイン / 鉄欠乏性貧血 / 妊娠期曝露 / ネタロチオネインI / II欠損マウス / 体内動態 / 胎児毒性 / 感受性要因
Research Abstract

1.カドミウム妊娠期曝露による母体および胎仔へのカドミウムの体内動態に及ぼすメタロチオネインの影響
メタロチオネインI/II欠損マウスおよび野生型マウスをそれぞれ雌雄番いで1日交配し、その翌日(妊娠1日目)から50ppmのカドミウムを含む飲料水をそれぞれ与えて、妊娠19日目の母体臓器(肝臓、腎臓、脳)、胎盤並びに胎仔臓器(肝臓、脳)中カドミウム濃度を測定した。その結果、50ppmのカドミウムを妊娠期間中に経口曝露したメタロチオネインI/II欠損マウスでは、母体肝臓および脳中カドミウム濃度には変化が認められなかったものの、母体腎臓中カドミウムの蓄積が低下すること、そして胎盤並びに胎仔中カドミウムの蓄積が増加することが明らかとなった。従って、メタロチオネインは、胎仔へのカドミウムの蓄積抑制に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
2.鉄欠乏性貧血モデルマウスの作製
雌性C57BL/6Jマウスに4週齢時から低鉄食(鉄濃度は通常食の1/10程度)および通常食をそれぞれ与えて、2並びに4週目に血清鉄および不飽和鉄結合能(UIBC)を指標に鉄欠乏性貧血の状態を調べた。その結果、低鉄食で2および4週間飼育したマウスの血清鉄濃度は、ともに通常食群に比べて有意に低値を示し、その低下は飼育期間に依存していた。UIBCについても低鉄食で飼育したマウスでは通常食群に比べて有意に高値を示した。また、血清鉄濃度とUIBCの結果から鉄飽和率(20%以下で鉄欠乏性貧血)を算出したところ、低鉄食による飼育期間が2週間と4週間でともに20%以下となり、鉄欠乏性貧血状態であることが判明した。以上の結果より、低鉄食による2週間飼育は、鉄欠乏性貧血モデルマウスとして有用であることが示された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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