2006 Fiscal Year Annual Research Report
思春期における過敏性腸症候群および摂食障害の疫学的調査-自己効力感の与える影響-
Project/Area Number |
15590534
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
庄司 知隆 東北大学, 病院, 助手 (40360870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 由香 東北大学, 病院・助手 (00343046)
福土 審 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80199249)
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 摂食障害 / 思春期 / 自己効力感 / 健康関連QOL |
Research Abstract |
1.追跡調査:前回追跡調査の同意を得られた471人に質問紙を郵送した。471人中125人(男子60人、女子58人、不明1人、未回答6人)より回答があり、回収率は26.5%であった。 2.データ解析:性別の分かっている118人を対象に解析を行った。過敏性腸症候群(IBS)が疑われたのは、男子16人(48.5%)、女子17人(51.5%)と全体の28%であり、摂食障害(ED)が疑われたのは男子3人(5.1%)、女子1人(1.7%)と全体の3.4%であった。2回の調査上、同一個人と同定出来たのは76人であった。IBSに関しては、無→無が46人(63%)、無→有が10人(13.7%)、有→無が9人12.3%、有→有が8人(11%)、不明が5人であった。一方追跡調査回答者には、前回調査でEDを疑われたものはいなかった。前回調査の結果と同様、IBSを疑われた生徒の自覚ストレスは高かったが、トラウマ的体験は多くはなかった。睡眠障害は浅眠感を強く認めた。自己効力感に差はなかった。健康関連QOLは、疾患を疑われていない生徒よりもGH、SF、REおよびMHで低かった。IBS群中、有→有群は他の3群よりも浅眠感が強く、健康関連QOLは有→無群および無→無群に比べてGH、VT、MHで低下していた。 3.結果発表:中学三年生におけるIBSの初回解析結果を平成18年5月の日本心身医学会総会およびアメリカ消化器病学会、同年11月の日本ストレス学会、EDの初回解析結果(女子のみ)を同年12月の日本心療内科学会、平成19年3月のアメリカ心身医学会で発表した。さらに「ストレス科学」にIBSの結果を投稿した(第21巻4号に掲載予定)。また、EDの男子の初回解析結果は平成19年5月の日本心身医学回総会にて発表予定である。 4.まとめ:本調査結果のまとめを作成した。
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Research Products
(5 results)