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2003 Fiscal Year Annual Research Report

動脈硬化と関連した生活習慣病予防における飲酒の是非に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15590538
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

若林 一郎  山形大学, 医学部, 教授 (70220829)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) MICHAEL Poteser  山形大学, 医学部, 助手 (20359566)
根來 宗孝  山形大学, 医学部, 助手 (80258152)
Keywords飲酒 / エタノール / 動脈硬化 / ALDH / 脂質 / コレステロール
Research Abstract

動脈硬化症の進展におよぼす飲酒の影響を検討する目的で、産業従事者を対象に飲酒を含む生活習慣に関するアンケート調査を実施した。このアンケート調査と定期健康診断の結果を統計手法を用いて解析し、飲酒の程度およびALDHの多型の相違がさまざざまな動脈硬化症のリスク要因にいかに影響をおよぼすかについて検討した。尚、本年度はALDH2の多型については3項目からなるアンケート調査の結果から判定した。既報によるとこのアンケート法により90%の精度によりALDH2の多型の判定が可能であるという。軽度の飲酒者(一日平均エタノール30g未満)では非飲酒者に比べ血圧および血中HDLコレステロールは高値を示し、LDLコレステロールは低値を示したが、両群間で血中中性脂肪には有意差を認めなかった。一方、多量飲酒者(一日平均エタノール30g以上)では非飲酒者および軽度飲酒者に比べて血圧、血中HDLコレステロール、中性脂肪は高値を示し、LDLコレステロールは低値を示した。尚、BMI、血糖値は飲酒の影響を受けなかった。次に、上記の飲酒による影響をALDH2のタイプ別(1*1、1*2、2*2)に比較した。軽度飲酒の血圧、血中HDLコレステロールおよびLDLコレステロールにおよぼす影響にはALDH活性型群と不活性型(ヘテロ)群との間に有意な差は認められなかった。また、ALDH不活性型(ホモ)では飲酒量が極端に少なく、飲酒による動脈硬化のリスク要因への影響は観察されなかった。以上より、飲酒は主に血圧および血中脂質に影響をおよぼすことにより動脈硬化の進展を修飾すると考えられるが、その影響は主に実際の飲酒量により左右され、ALDH2の多型によっては変化しない可能性が示唆された。さらにこの結果は飲酒の血圧および血中脂質におよばす影響にはアルデヒドよりもエタノール自体の生理作用が重要である可能性を示唆している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 若林一郎: "飲酒と動脈硬化性疾患"生活衛生. 48巻1号. 387-395 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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