2004 Fiscal Year Annual Research Report
間節リウマチモデル動物を用いた鍼治療の有効性の検討
Project/Area Number |
15590597
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
赤尾 清剛 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (70248037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 久義 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80115930)
大野 高政 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80345777)
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Keywords | 関節リウマチモデル動物 / タイプIIコラーゲン誘導関節炎(CIA) / pXトランスジェニックマウス / 針治療 / 抗炎症作用 |
Research Abstract |
現在、関節リウマチ(RA)に対する確立された有効な治療方法がないのが現状である。我々は以前からRAの治療に針治療を併用してきたが、針治療は関節の疼痛のコントロールだけではなく、関節の腫脹に対しても効果があることを経験している。中国伝統医学の1つである針治療は古くから痺症として治療されてきた歴史があるが、現在に至っても針治療の作用機序についての科学的な検討がなされていない。そこで、本研究では、タイプIIコラーゲン誘導関節炎(CIA)モデルとpXトランスジェニックマウスの2つの関節リウマチのマウス動物実験モデルを作成し、関節炎を起こしている局所に針を打って5分間放置する実験を、2日に1回の頻度で2週間継続して行う研究を計画した。目的は針刺激前後の変化を病理学的、免疫学的に検討し、針刺激の抗炎症作用を評価することである。具体的には針刺激後の病理組織における治癒機転の検討、また免疫学的にTNF-α、IL-1β、IL-6などの炎症性サイトカインの検討、T細胞、B細胞の割合とかT細胞中のCD4陽性細胞とCD8陽性細胞の割合などの免疫細胞組成の検討を行う。針治療の有効性が医学的に証明された場合の本研究の意義、もしくは考えられる波及効果は、1.現在一般的に行われているRAに対する治療に匹敵する治療方法となる。2.臨床経験から針治療は著しい副作用を誘発する頻度は極端に少ないことが判っているので、RA治療における副作用を少なくすることができる。3.RAの治療に必要な費用を極度に安くできる。4.本研究は針治療の作用メカニズムを考えるための重要な結果となった。
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