がん親和性パーソナリティが肺癌患者の予後に与える影響についての前向き研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15590601
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: 永野 純 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (10325483)
• Keywords: ストレス / パーソナリティ / 心身医学 / 肺癌 / 精神腫瘍学 / 生存分析 / 前向き研究

Research Abstract

本年度の研究実績
対象
平成10年2月から11月にかけて、国立病院九州がんセンター呼吸器部に入院中であった肺癌患者のうち、本研究への協力を同意した95人を対象とした(協力率94%)。性別は、男性が70人、女性が25人、年齢分布は49歳以下が17人、50歳代と60歳以上が、それぞれ39人であった。
データ収集
診療録および主治医から、以下の情報を得た。
1)ベースライン時の臨床データ:臨床病期、病理組織診断、その他。
2)治療内容:手術、放射線療法、化学療法など、追跡期間に施されたすべての治療方法と、それぞれの治療の効果(根治性、応答性など)に関する情報。
3)疾患の再発の有無と時期、診断日から5年目での生存情報。患者が死亡している場合は、死亡日と死因。同病院への通院を中断した患者、あるいは他院へ転院・転医した患者については、患者本人、転院・転医先、または家族と連絡をとり、情報を得た。この作業は、すべての対象者について完了することができた。
現在、解析結果をまとめており、来年度中には報告書ならびに論文作成まで終了する予定である。

Research Products

• [Publications] Nagano J, Nagase S, Sudo N, Kubo C: "Psychosocial stress, personality, and the severity of chronic hepatitis C"Psychosomatics. (in press).
• [Publications] 永野 純(分担): "現代心療内科学"永井書店. 11 (2003)