2004 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患臓器特異性を決定する腸内細菌特異抗原の同定と慢性大腸炎モデルの開発
Project/Area Number |
15590627
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
金井 隆典 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40245478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175127)
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
日比 紀文 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50129623)
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Keywords | 調節性T細胞 / 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / 慢性大腸炎 |
Research Abstract |
1)腸内細菌抗原特異的調節性T細胞の同定とトランスジェニックマウスの作製 腸炎誘導CD4陽性T細胞受容体遺伝子を用いた、T細胞受容体遺伝子導入トランスジェニックマウスを作製中である。 2)BALB/c scid、nude、wild typeマウスにおける調節性T細胞の存在の確認 マウス、胸腺、脾臓、腸間膜リンパ節、パイエル板、大腸粘膜内リンパ球、大腸上皮間リンパ球について調節性T細胞の存在と機能を明らかとした。特に、ヒト腸粘膜内CD4+CD25+細胞の調節性T細胞の存在と機能の報告(Makita S, et al.J.Immunol.2004)に引き続き、マウス腸粘膜内CD4+CD25+細胞のin vivoにおける調節生T細胞機能を有することを証明した。 3)CD4+CD45RBhigh T細胞をドナーとした移入実験 (A)BALB/cマウスよりCD4+CD45RBhigh T細胞をFACS Vantageにて単離し、BALB/c nude/nude腹腔内に移入したところ、BALB/c scid/scidへの移入同様に慢性大腸炎を引き起こし、さらに、この新しいモデルにはヒト炎症性腸疾患により類似した免疫病態が関与することを示した。以上の検討で、異なるレシピエントで異なる自己免疫現象が出現することを検証し、その特性、特に臓器特異的な調節性T細胞の特性を明らかとする。 4)CD4+CD25-レギュラトリーT細胞は胸腺外分化した細胞なのか (A)BALB/c nude/nudeマウスにはCD4+CD25+分子細胞は存在するものの、調節生T細胞機能を有さないことをin vitro, in vivoにおいて示した。このことは、調節生T細胞は胸腺を必須とすることを明らかとした。
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Research Products
(5 results)