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2004 Fiscal Year Annual Research Report

TNFRノックアウトマウスを用いた炎症性腸疾患の免疫学的発生機序に関する検討

Research Project

Project/Area Number 15590635
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

加藤 則廣  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (40224521)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清島 満  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10171315)
森脇 久隆  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50174470)
Keywords炎症性腸疾患 / 炎症性腸モデル / TNFR-KOマウス / Trinitrobenzene suiphonic acid (TNBS) / TNF / NF-κB
Research Abstract

炎症性腸疾患の免疫学的な成立機序を検討するためTrinitrobenzene sulphonic acid (TNBS)を注腸投与して作成した炎症性腸モデルを用いてTNF receptorの役割について検討した。方法はC57BL/6マウスを用いTNBSを注腸して1週間後に、大腸の組織学的検討と血清TNF、組織内のTNF m-RNAおよびNF-κBの発現について検討した。結果は組織学的検討では、大腸粘膜内の炎症細胞浸潤はTNBSを投与した各ラット群の間で差異はみられなかったが、粘膜の障害の程度はTNFR-1KOおよびTNFR-1,2KOにおいて有意な抑制が観察された。またTUNEL染色による検討では、コントロール群に比べていずれのTNBS投与を投与したラット群において有意に粘膜固有層単核球のアポトーシスは抑制されていたが、各群間での有意な差異は認めなかった。また血清TNFはすべての群間で差異はなかったが、大腸組織におけるTNF m-RNAの発現及びNF-κBの活性はwild type及びTNFR-2KOマウスにおいて有意に増強していた。以上よりTNBS投与による大腸炎の成立に関する炎症細胞浸潤には何らかの機序による粘膜固有層単核球のアポトーシスの障害が推察されるが、TNF receptorを介したシグナルの関与は少ないと思われた。また大腸粘膜の障害はTNF receptorの中のTNFR-1が炎症細胞浸潤に伴って産生が亢進したTNFのシグナルを伝達することによって増強するが、粘膜固有層単核球のアポトーシスには直接には関与していない可能性が推測された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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