2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590649
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岩崎 良章 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00314667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 章乃夫 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80359885)
白鳥 康史 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70196624)
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Keywords | C型肝炎 / HCV / HLA / プロテアゾーム / 樹状細胞 / 免疫応答 |
Research Abstract |
【目的】C型慢性肝炎の病態は免疫反応によると考えられており、その進展にはウイルス特異的なCytotoxic T cell (CTL)レスポンスが重要である。一方最近では樹状細胞(DC)のC型慢性肝炎患者における機能低下が指摘され、C型肝炎ウイルス(HCV)がDCの機能異常を誘発し、ヘルパーT細胞機能・CTLレスポンスを障害していると考えられている。我々はHCV構成遺伝子をDCに導入し、細胞表面マーカー・機能の変化について検討した。【方法】健常成人より末梢血リンパ球を分離し、磁気ビーズを用いてCD14陽性細胞を回収。GM-CSF、IL-4を加えて5日間培養後HCV構成タンパク質(Core, NS2,NS3,NS3-4,NS4A, NS4B, NS5A, NS5B)を含むプラスミドをリポフェクション法にて導入し、コントロールベクターとの間で細胞表面マーカー(HLACclassI, classII, CD40,CD80,CD86,CD81)の発現を比較、また5日間培養後アロT細胞との混合リンパ球培養にて機能を比較した。 【結果】HLAclassI, classII, CD80の発現は各遺伝子間でほとんど差がなかった。NS2とNS3導入時CD40及びCD86についてはMean fluorescence intensity (MFI)で空ベクターを1とした場合0.7、0.75と低下した。一方MLRではCoreを導入した場合アロ刺激能が約60%に低下していた。 【結論及び今後の展望】HCV構成タンパク質を含有するプラスミドを樹状細胞に導入することにより一部の細胞表面マーカーの変化が認められた。アロ抗原刺激能はCoreの導入により低下しており、これらがC型慢性肝炎患者における樹状細胞機能低下と関与している可能性が示された。この機序について、今後細胞内情報伝達系及びプロテアゾーム系の変化を中心に検討を行う。
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Research Products
(1 results)