2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590656
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
西森 功 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (30237747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 保 高知大学, 医学部, 助手 (50226990)
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Keywords | 炭素脱水酵素 / 炭素脱水酵素関連蛋白 / CA-RP / 消化管間葉系腫瘍 / GIST / カハール介在細胞 |
Research Abstract |
1、免疫組織染色により正常消化管における炭酸脱水酵素-関連蛋白(Carbonic anhydrase-related protein;CA-RP) VIII,X,XIの局在を検討した。その結果、CA-RP VIIIの発現は胃腺管底部の主細胞とMeisner神経叢およびAuerbach神経叢の神経細胞に発現が認められた。CA-RP Xの発現は上皮細胞には認められず、壁在神経叢細胞にのみ認められた。CA-RP XIは消化管の粘膜被蓋細胞にひろく発現していたが、壁在神経叢細胞には発現が見られなかった。 2、CA-RP VIIIおよびXが壁在神経叢細胞に発現していたことより、消化管間葉系腫瘍(Gastroint estinal stromal tumor;GIST)におけるCA-RPの発現を免疫組織染色にて検討した。その結果、胃由来のGIST26例中、CA-RP VIIIが14例(54%),CA-RP XIが24例(92%)に発現していた。一方、CA-RP Xの発現は見られなかった。なお、GISTの由来とされるカハール介在細胞ではいずれのCA-RPも発現が認められなかった。 3、GISTの培養細胞株(GIST-T1)にcDNAを導入し、CA-RP XIの強発現株(T1-XI)を作製した。In vitroの検討でT1-XIはwild typeのT1に比べ、増殖能およぴ浸潤能が増強していた。また、T1およびT1-XIにおけるCA-RPの発現を免疫染色で検討した結果、CA-RP XIの発現の増強とともに、T1では核周囲に分布していたCA-RP VIIIの発現がT1-XIでは細胞質にびまん性に認められた。 4、以上の結果より、GISTではカハール介在細胞からの腫瘍化の過程においてCA-RP、特にCA-RP XIの発現増強がみられ、発現の増強したCA-RP XIがGIST細胞の増殖および浸潤に何らかの役割を担っていると考えられた。また、CA-RP VIIIとXIは相補的な役割を持つ可能性が示された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nishimori Isao, et al.: "Expression of carbonic anhydrase-related protein VIII, X and XI in the enteric autonomic nervous system"Biomedical Research. 14・1. 70-74 (2003)
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[Publications] Miyaji E, et al.: "Overexpression of carbonic anhydrase-related protein VIII in human colorectal cancer"Journal of Pathology. 201. 37-45 (2003)