2003 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞予後とセロトニントランスポーター多型のゲノム疫学的手法による関連解析
Project/Area Number |
15590743
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 洋 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10294092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 泰志 大阪大学, 医学部付属病院, 助教授 (90252642)
増山 理 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70273670)
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Keywords | 急性心筋梗塞 / 抑うつ気分 / セロトニントランスポーター / 遺伝子多型 / 長期予後 |
Research Abstract |
症例の登録および予後追跡・採血・遺伝子解析に関するインフォームドコンセントの取得に関する手続きの整備 症例の登録にあたり、患者背景・治療法・病状経過・転帰などの各情報を入力するための専用フォームを整備し、患者説明・佃人情報保護の観点からコーディネーターの事前指導を行った。また、症例登録と並行して血液を採取し、血清保存およびDNA抽出を行った上で中央管理センター内に管理保存し、セロトニントランスポーター遺伝子多型を含めた各種因子の測定を行うための準備を行った。 血液採取・抑うつ性気分障害評価・予後調査の状況 以上の準備状況が整備された平成15年1月より患者登録を開始し、これまでに1062人の登録・遺伝子を含む血液採取を完了した。抑うつ性気分障害の有無の評価は急性心筋梗塞発症から退院までの病状安定期に自己評価式うつスケール(SDS)を用いた自己記入式テストにより評価したが、特に高齢者において回答が不十分な例が存在し、SDSテストの全20項目に回答したのはうち847例であった。また、セロトニントランスポーター遺伝子多型のタイピングに際し、技術的に解析困難な症例が12例存在した。予後調査は退院3ヶ月後、6ヵ月後および以後1年毎に予後調査票を各施設主治医へ送付することによって行うこととし、予後追跡率は現在99%を維持している。 今後の研究予定 今後、上記研究を継続することに加え、登録症例の予後、SDSスコアおよびセロトニントランスポーター遺伝子多型の結果を解析し、相互の関連についての検討を行うことを予定している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nakatani D, Sato H et al.: "Effect of successful late reperfusion by primary coronary angioplasty on mechanical complications of acute myocardial infarction"Am J Cardiol.. 92・7. 785-788 (2003)
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[Publications] Kinjo K, Sato H et al.: "Variation during the week in the incidence of acute myocardial infarction : increased risk for Japanese women on Saturdays"Heart. 89・4. 398-403 (2003)
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[Publications] Kinjo K, Sato H et al.: "Impact of high-sensitivity C-reactive protein on predicting long-term mortality of acute myocardial infarction"Am J Cardiol.. 91・8. 931-935 (2003)