2003 Fiscal Year Annual Research Report
カラー血管内エコー法による生体冠動脈粥腫の経時的組織性状診断に関する研究
Project/Area Number |
15590752
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤井 崇史 山口大学, 医学部, 助教授 (60228947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣 高史 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (10294638)
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Keywords | ウェーブレット解析 / 血管内エコー法 / 不安定プラーク / カラーマッピング法 / 冠動脈プラーク |
Research Abstract |
1.目的 冠動脈内エコー画像のウエーブレット解析を、現在よりも高速にカラーマッピング表示できる新型の血管内エコー法を開発して、生体より得られたカラー血管内エコー像と冠動脈の組織学的所見と比較して、その組織性状診断能を探ることにある。 2.研究方法 1)冠動脈インターベンション(PCI)、特にDirectional Coronary Atherectomy(DCA)の適応と考えられた虚血性心疾患患者(10例)の病変部の血管内エコー像をPCI施行前に40MHz血管内エコー装置(CVIS社製Insight型)により撮像し、録画した。 2)その後、DCAを行い、病変部のプラーク面積が50%未満になるまで、プラークの切除を行った。切除されたプラーク切片はホルマリン固定を行い、顕微鏡下に組織性状診断を行った。 3)次にDCA終了時の病変部の血管内エコー像を撮像し、切除部位を確認した。 4)上記の画像をカラー血管内エコー構築装置に転送してウエーブレット解析を行い、その結果をカラー表示したのち、それを通常のエコー画像にオーバーラップさせて表示した。 5)切除されたプラーク切片の組織診断所見とカラー血管内エコー像を対比させ、Lipid-rich plaqueの検出率が100%となるようにカラー描写設定プログラムの設定を検討した。 3.結果 虚血性心疾患患者(5例)においてDCA切除標本の組織性状を観察したところ、多くは線維性プラークであり、IVUSによる組織性状評価とほぼ一致する結果であった。今後は脂質成分の多いプラークとIVUSで診断できるものを対象にカラーマッピング画像の調節を図り、より精度の高いカラー血管内エコー装置を構築してゆく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 藤井崇史: "急性冠症候群の画像診断"Therapoitic Research. 23(12). 2361-2383 (2003)
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[Publications] 藤井崇史: "冠動脈プラークの超音波組織性状評価"医学のあるみ. 204(2). 134-136 (2003)
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[Publications] 藤井崇史: "不安定プラークの診断は可能か"Pharma Medica. 21(5). 43-49 (2003)