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2004 Fiscal Year Annual Research Report

気管支喘息の病態形成における新規サイトカインIL-25の役割

Research Project

Project/Area Number 15590797
Research InstitutionCHIBA UNIVERSITY

Principal Investigator

岩本 逸夫  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (10111436)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 裕史  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (00322024)
Keywords気管支喘息 / IL-25 / アレルギー性炎症 / 肥満細胞
Research Abstract

気管支端息は気道を場とした慢性アレルギー性炎症であり、その病態形成にはTh2細胞が産生するIL-4,IL-5,IL-13などのサイトカインが重要な役割を果している。IL-4とIL-13は、Th2細胞分化、IgE産生、血管内皮細胞上の接着分子の発現及び杯細胞の分化に必須であり、IL-5は、好酸球の分化及び活性化に必須である。
一方、近年、新たなTh2細胞性サイトカインとしてIL-17ファミリーに属するIL-25が報告された。IL-25は、IL-17と約20%の相同性を有する活性化Th2細胞により産生される新規サイトカインであるが、その生物活性はIL-17とは異なり、IL-25をマウスに投与するとIL-4,IL-5,IL-13等のTh2サイトカインが産生され、その結果、IgE産生や好酸球増多が惹起されることが示された。我々は、本研究で、アレルギー性炎症におけるIL-25の役割を解析し、1)Th2細胞に加えて、アレルギー性炎症の重要なエフェクター細胞である肥満細胞もIgE刺激によりTh2細胞と同等にIL-25を産生すること、2)IgE刺激による肥満細胞からのIL-25の産生は、サイクロスポリンAにより強く抑制されること、3)肥満細胞におけるIL-25の発現誘導は、IL-25遺伝子の-513〜-222の領域が重要な役割を果たすこと、4)マウス喘息モデルの気道では、抗原暴露によりIL-25の発現が認められること、5)気道にIL-25を発現させるとアレルギー性気道炎症が著明に増悪することを見出した。本研究成果は、アレルギー性気道炎症の惹起にIL-25が重要な役割を果たしていることを明らかにするのみでなく、気管支瑞息の新規治療ターゲットとしてIL-25が有望である可能性を示唆している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Stat5a inhibits IL-12-induced Th1 cell differentiation through the induction of SOCS3 expression.2005

    • Author(s)
      Nakajima H, Takatori H, Kubo M, Yoshimura A, Iwamoto I.
    • Journal Title

      J.Immunol (In press)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Indispensable role of Stat5a in Stat6-independent Th2 cell differentiation and allergic airway inflammation.2005

    • Author(s)
      Takatori H, Nakajima H, Suto A, Saito Y, Iwamoto I.
    • Journal Title

      J.Immunol. (In press)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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