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2003 Fiscal Year Annual Research Report

スフィンゴリン脂質代謝調節が気道リモデリングに及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 15590810
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

西村 善博  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20291453)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 里内 美弥子  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40346268)
井上 信孝  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10304099)
Keywordsスフィンゴシン1リン酸 / 気管支喘息
Research Abstract

強力な脂質メディエーターであるスフィンゴシン1リン酸は、血管内皮の増生や腫瘍増殖に働くだけではなく、気管支喘息のような炎症性疾患にも関与していることが知られている。喘息患者のBAL液中にスフィンゴリン脂質が増加しているという報告がすでにいくつかあり、我々はその源として気道上皮細胞にまず注目し、スフィンゴシン1リン酸を産生するスフィンゴシンキナーゼ活性が上昇し、受容体を介してスフィンゴシン1リン酸が強力な炎症作用(IL-8やMMP産生)を引き起こすことを報告した(投稿中)。気道上皮におけるスフィンゴリン脂質の役割はまだ十分に解明できておらず、引き続き研究をおこなっている。また、スフィンゴリン脂質は受容体を介して肺線維芽細胞のmyofibroblast化に働くことを示した(投稿準備中)ことから喘息の気道リモデリング・線維化への関与が予想された。
肺でのスフィンゴリン脂質の重要性はその臓器特異性からも指摘されているが現在のところ細胞レベルや、ヒト検体でのデータが主でまだ世界的にもそれほど多くなっていない。ただ昨年末にアメリカのグループがスフィンゴシン1リン酸の受容体の特異的阻害剤が喘息炎症を抑制することを報告(Sawicka E, et al. J Immunol.2003;171:6206-14)しており今後急速に研究が進む可能性がある。我々については科学研究費が充当されたために、直ちにマウスの喘息モデルでの研究を進めているところで、RNA interferenceを含めた遺伝子導入も今後行っていく予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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