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2004 Fiscal Year Annual Research Report

スフィンゴリン脂質代謝調節が気道リモデリングに及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 15590810
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

西村 善博  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20291453)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 信孝  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10304099)
里内 美弥子  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (40346268)
Keywordsスフィンゴシン1リン酸 / スフィンゴシンキナーゼ / 気管支喘息
Research Abstract

強力な脂質メディエーターであるスフィンゴシン1リン酸は、血管内皮の増生や腫瘍増殖に働くだけではなく、気管支喘息のような炎症性疾患にも関与していることが知られている。喘息患者のBAL液中にスフィンゴリン脂質が増加しているという報告がすでにいくつかあり、我々はその源として気道上皮細胞にまず注目し、炎症性サイトカインによりスフィンゴシン1リン酸を産生するスフィンゴシンキナーゼ活性が上昇すること、またスフィンゴシン1リン酸が受容体を介して強力な炎症作用(IL-8やMMP産生)を引き起こすことを報告した(投稿中)。また、スフィンゴリン脂質は受容体を介して肺線維芽細胞のmyofibroblast化に働くことを示した(投稿中)ことから喘息の気道リモデリング・線維化への関与が予想された。
肺でのスフィンゴリン脂質の重要性はその臓器特異性からも以前より指摘されているが、現在もなお世界的に報告は多くない。しかしヒトへの抗原チェレンジでスフィンゴシン1リン酸分泌が増えること、スフィンゴシン1リン酸の受容体の特異的阻害剤が喘息炎症を抑制することなどから喘息疾患、とくに肥満細胞での活性を中心に注目を浴びつつある。我々はマウスの喘息モデルのうち急性炎症を起こすもの、気道リモデリングを起こすものの2種類を作成し検討を加えている。スフィンゴシンキナーゼの検出には時間を要したが、抗体を作成することにより肺での発現を調べた。意外なことにスフィンゴシンキナーゼの発現は喘息モデルで低下することがわかった(未発表データ)。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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