2003 Fiscal Year Annual Research Report
気道過敏性の形成機序と炎症との関連についての分子生物学的検等
Project/Area Number |
15590828
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山下 直美 帝京大学, 医学部, 助教授 (20239974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 幹夫 帝京大学, 医学部, 助手 (10256034)
中野 純一 帝京大学, 医学部, 講師 (20240707)
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Keywords | 気管支喘息 / 気道過敏性 / マイクロアレイ / サイトカイン |
Research Abstract |
好酸球炎症が気道過敏性の主たる原因と考えられできたが、抗IL-5抗体のピトでの治験で顕著に抑制するが、気道過敏性には改善傾向が認められず、気道過敏性の成因について特に炎症の関与の仕方について再び混沌とし、さらなる検討が必須となってきている。そこで、本研究では、この気道過敏性の成因について、新たな分子生物学的手法を用いて、まず包括的にサイトカインの動きを検証し、その上でターゲットとなるサイトカイン産生を各々細胞ごとに消失させ、再構築することを試みることにより、気道過敏性惹起に関与する炎症およびサイトカインの役割を明らかにすることを目的とした。本年度はまず、喘息モデルで、OVA特異的な喘息反応の後、特間経過とともに肺を採取し、サイトカインのmRNAの動きをcDNAマイクロアレイを用いて検討した。cDNAマイクロアレイはマウス用に500のサイトカイン、転写因子、ケモカインの配列をフィルターに固定したものであり、網羅的な解析ができる。その結果、マイクロアレイは、従来知られている、Th2サイトカインの発現は感度の問題で検出しにくいが、新たな転写因子やケモカインの検出がきでいることが明らかになった。cDNAアレイでの発現を検証する目的でreal-time PCRのプライマーを設定し、定量的な測定を行った。次に、これらの転写因子またはケモカインの発現の低下しているマウスで役割を検証することを進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sato K, Yamashita N, Baba M, Matsuyama T: "Regulatory dendritic cells protect mice from murine acute graft-versus-host disease and leukemia relapse"Immunity. 18. 367-379 (2003)
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[Publications] 山下直美: "抗サイトカイン・抗IgE療法"現代医療. 36. 119-122 (2004)
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[Publications] 山下直美: "炎症細胞のアポトーシスからみた病態と治療"ICUとCCU. 28. 19-24 (2003)
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[Publications] 山下直美: "マクロファージ"アレルギー・免疫. 10. 68-72 (2003)
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[Publications] 山下直美: "免疫療法-減感作・ヒト化抗体"Medical Practice. 20. 1721-1725 (2003)
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[Publications] Yamashita N: "Attenuation of allergic inflammation by neutralization of IGF-I in murine asthmatic models"J Allergy Clin Immununol. 111. S341 (2003)