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2003 Fiscal Year Annual Research Report

腎間質線維化の進展におけるHIF-1を中心とした低酸素応答の関与

Research Project

Project/Area Number 15590854
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

岩野 正之  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20275324)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斎藤 能彦  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30250260)
Keywords間質線維化 / HIF-1α / VHL / FSP1 / 低酸素
Research Abstract

本研究の目的は、低酸素応答で中心的な役割を果たすことが知られているhypoxia inducible factor-1(HIF-1)が腎間質線維化の進展に関与することを明らかにすることである。本年度は以下に示す検討を実施した。
1.低酸素刺激と腎間質線維化の進展
C57BL/6マウスの一側尿管を結紮し、腎間質線維化モデルであるUUOマウスを作製した。Sham operation群、尿管結紮後4日目、8日目、12日目、および16日目の結紮側腎を摘出した後、Hypoxyprobe (Chemicon社)を用いて、腎組織中の低酸素領域を検出した。尿管結紮後8日目、12日目、および16日目の近位尿細管上皮細胞に強いHypoxyprobeの集積が認められた。したがって、間質線維化の進展に伴って尿細管上皮細胞は低酸素状態になることが明らかとなった。
2.ヒト腎生検組織でのHIF-1αの局在に関する検討
IgA腎症患者120例のホルマリン固定パラフィン切片を用いて、HIF-1αの局在と線維化面積およびFSP1陽性領域との関連を検討した。高度の間質線維化を呈した症例では、尿細管上皮細胞の核内にHIF-1αの局在が認められた。また、連続切片を用いた検討で、FSP1陽性細胞の多くがHIF-1αを発現していることが明らかとなった。
3.Von Hippel-Lindau tumor suppressor (VHL)遺伝子改変マウスにおける腎間質線維化の検討
尿細管上皮細胞に特異的なプロモーターであるγGTにCre遺伝子を繋いだ遺伝子を導入したトランスジェニックマウスとloxp-VHL(exon1)-loxpを導入した遺伝子改変マウスを交配して、尿細管上皮細胞で特異的にVHL遺伝子を欠損させたマウスを作製した。VHLは、HIF-1αのユビキチンリガーゼとして作用することが知られている。尿細管上皮細胞でVHL遺伝子をターゲッティングすることで、尿細管上皮細胞特異的にHIF-1が安定化される。現在、自然経過を観察するとともに、UUOマウスおよび抗GBMモデルマウスで腎間質線維化を誘導し、HIF-1が間質線維化の進展に関与するか否かを検討中である。
(平成15年度の科学研究費補助金は、マウス維持費、抗体購入費などの消耗品購入に用いた。)

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Iwano M, Neilson EG: "Mechanisms of tubulointerstitial fibrosis"Current Opinion in Nephrology and Hypertension. in press.

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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