2004 Fiscal Year Annual Research Report
PDX-1プロモーター/EYFP遺伝子導入マウスを用いた膵器官形成の研究
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15590934
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
遠藤 登代志 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (00152017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 哲郎 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (30113442)
田中 昌一郎 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (70377521)
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Keywords | 膵臓 / β細胞 / PDX-1 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
膵臓の発生、β細胞の分化およびこれらの起源となる幹細胞の研究は糖尿病の病態解析・新たな治療法の確立に重要であり、pancreatic duodenal homeobox-1(PDX-1)がマスター遺伝子として機能していることは広く認められている。我々はラットPDX-1プロモーターを蛍光発生蛋白の遺伝子、EYFP、上流に結合し、生体レベルでPDX-1の膵器官形成、β細胞の分化過程を検討し、さらに成体レベルでの発現を検討すべく、ラットPDX-1プロモーター(PDX1P)(-6200〜+67bp)/pEYFPをC57BL/6Nマウス前核期胚200個に注入し同遺伝子のトランスジェニックマウスを試み,7系統の樹立に成功した。これらは著明な外表奇形は認めず、出生率の低下や成長遅延等は認めなかった。 これらの膵臓をパラホルムアルデヒド固定の後、凍結切片を作成し、YFP蛍光を観察したところ、膵島に極めて僅かな蛍光が観察されたが、生後・成体で著明な変化はなく、FACSで分離できるような強い蛍光活性ではなかった。 PDX-1プロモーター(-6.2Kb)は培養β細胞では十分な活性を示したが、in vivoレベルでは組織特異的な十分な活性を示さなかった。さらに上流のトランスエレメントが必要である可能性が示唆された。
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