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2004 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病網膜症における筋線維芽細胞増殖の分子機作

Research Project

Project/Area Number 15590946
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

西田 亙  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (80271089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柱本 満  愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (40346680)
牧野 英一  愛媛大学, 医学部, 教授 (50009578)
大澤 春彦  愛媛大学, 医学部, 助教授 (90294800)
大沼 裕  愛媛大学, 医学部, 助手 (00294794)
Keywords糖尿病 / 網膜症 / 筋線維芽細胞
Research Abstract

糖尿病性血管病変を代表する疾患である糖尿病網膜症において、新生血管が重要な因子であることは周知の事実であるが、その詳細な病態は今もって不明な点が多い。また、進行した糖尿病網膜症においてなぜ牽引性網膜剥離が生じるのか、その分子機作は明らかになっていない。増殖性網膜症における索引性網膜剥離は、従来線維芽細胞が産生する細胞外マトリクスの蓄積に基づくと考えられてきたが、申請者は筋線維芽細胞などの平滑筋様細胞が積極的に張力を発生した結果であると考えている。事実、同様の現象は動脈硬化・肺線維症・肝線維症・糸球体腎炎でも観察されている。それぞれの病態では平滑筋様細胞の遊走・増殖が主要原因と考えられているが、進行病変では組織の過収縮を伴う。申請者と祖父江らはこれらの病態を包括してMyofibrobl astosis(筋線維芽細胞症)として捉えることを提唱してきた。本研究は.、新たに糖尿病網膜症を筋線維芽細胞症の一疾患として捉え、その発症機序を明らかにすることを目的として立案した。我々は平滑筋細胞初代培養系を用いて、不飽和リゾフォスファチジン酸(LPA)が強力な脱分化・増殖作用を有していることを確認し、動物実験モデルにおいても、in vivoで不飽和LPAが筋繊維芽細胞の増殖を引き起こすことを確認した(Circulation 108:1746,2003)。また、conditioned medium中に含まれる脱分化誘導因子の検索をおこなったところ、EGFファミリーのひとつであるEpiregullnがERKおよびp38MAPKの活性化を介して、平滑筋様細胞の形質転換を惹起することを明らかにした(Circulation 108:2524,2003)。糖尿病網膜症患者の増殖膜中においても、EGFファミリーの発現と筋繊維芽細胞の増殖を認め、動脈硬化病変と糖尿病網膜症は、極めて類似した病態に基づいていることが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 発病時コクサッキーB3ウィルス中和抗体価の上昇がみられた劇症1型糖尿病の1例2005

    • Author(s)
      西田亙, 長谷部晋士, 川村良一, 柱本満, 大沼裕, 大澤春彦, 牧野英一
    • Journal Title

      糖尿病 (In press)

  • [Journal Article] 糖尿病合併症増加の因子(1960年代網膜症はまれであった)2004

    • Author(s)
      西田 亙, 牧野英一
    • Journal Title

      綜合臨床 53(4)

      Pages: 1473-1475

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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