2003 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪ならびに軟骨組織特異的にヒトGH遺伝子を発現させた遺伝性侏儒症ラットの開発
Project/Area Number |
15590982
|
Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
片上 秀喜 宮崎大学, 医学部, 講師 (50204417)
|
Keywords | 脂肪細胞特異的ヒトGH遣伝子発現 / 軟骨細胞特異的ヒトGH遺伝子発現 / 脂肪細胞の発生・分化とGH / ヒトGHトランスジェニックラット / レプチン遺伝子 / α1-collagen遺伝子 / 血中IGF-1非依存性のGHの作用 |
Research Abstract |
平成15年度は本研究費の交付が平成15年11月となったため、当初の予定が遅れ、キメラ遺伝子の調製と遺伝子導入のみを行った。軟骨細胞特異的遺伝子のひとつ、ヒトα1-collagen遺伝子の上流域-5.2kbpをヒトゲノム情報に従い、特異的なオリゴprimerを設計し、PCRで増幅し、pGEMベクターに組み込み、PCRクローニングを行った。さらに、PCRクローニングした遺伝子断片の塩基配列を確認したのちに、ヒトGH遺伝子(2.1kbp)に接合し、キメラ遺伝子を調整した(α1c-hGH)。 同様に、ヒトleptin遺伝子の上流域-3.2kbpをヒトゲノム情報に従い、pGEMベクターにPCRクローニングを行った。さらに、PCRクローニングした遺伝子断片の塩基配列を確認したのちに、ヒトGH遺伝子(2.1kbp)に接合し、キメラ遺伝子を調整した(lep-hGH)。 次に、上述のキメラ遺伝子を宮崎医科大学内の動物実験施設ならびに岡崎国立共同研究機構の生理学研究所にて、既報のごとく、SD♀ラット受精卵に、微小ガラス管を用いて顕微注入した(Tg-SD)。 従って、本年度の研究経費は当初の予定通り、PCR cloningとTg動物の作出・飼育・管理のための消耗品費が主体である。その内訳は1)それぞれのキメラ遺伝子の作製、SDラット受精卵へキメラ遺伝子の注入などの薬品費、2)動物購入・飼育と管理維持費が大半を占めた。
|