2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590992
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
亀岡 淳一 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (30261621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 毅 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50110656)
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Keywords | 骨髄間質細胞 / DNA microarray / siRNA |
Research Abstract |
SV40T導入transgenic mouseより樹立した骨髄間質細胞株は、赤芽球コロニー形成支持能を有するものと有しないものに分かれる。そこで、DNA microarray法を利用して、赤芽球コロニー形成支持能を規定する細胞表面分子の同定を計画した。まず、赤芽球コロニー形成を支持する3種の細胞株(TBR 17,33,511)と支持しない3種の細胞株(TBR 9,184,31-2)のtotal RNAを20μgずつ抽出し、それぞれ混合してE(+)群とE(-)群とし、DNA microarray法により発現の差を調べた。その結果、7662分子中、466種類の分子がE(+)群で2倍以上の発現を示し、686種類の分子がE(-)群で2倍以上の発現を示した。前者のうちtenascin C(E+が3.8倍)、後者のうちdelta-like 1(E+が0.05倍)を選び出し、定量RT-PCR法によりそれぞれの群での選択的発現を確認した。次に、Silencer siRNA Construction Kit(Ambion)を用いたin vitro転写反応によりそれぞれのsiRNAを作成し、Lipofectamine(Invitrogen)を用いてTBR細胞株に導入し、定量PCR法により目的遺伝子の発現抑制を調べた。TBR17において、delta-like 1の発現はコントロールの2,626(copies/GAPDH copies以下同様)に比べて646と75.4%の発現抑制を示し、TBR9においてtenascin Cの発現はコントロールの102,669に比べて9,900と90.4%の発現抑制を示した。以上より、siRNAが骨髄間質細胞の機能解析に有用であると考えられた。
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