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2003 Fiscal Year Annual Research Report

成人を対象とした臍帯血幹細胞移植におけるGVHD及びGVLのゲノム研究

Research Project

Project/Area Number 15590996
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

佐藤 典治  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90162461)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井関 徹  東京大学, 医科学研究所, 講師 (10232365)
高橋 聡  東京大学, 医科学研究所, 講師 (60226834)
東條 有伸  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00211681)
Keywords臍帯血幹細胞移植 / 血液疾患 / NK細胞 / 遺伝子多型 / MICB
Research Abstract

われわれは成人を対象とした臍帯血移植における予想以上の好成績が、臍帯血幹細胞由来のCTL, NK細胞などの免疫担当細胞の働きによる可能性を考え、これを分子生物学的に解明することを目的に本研究を開始した。本年度は新病院の建設などで移植症例が制限されたため、主にNK細胞レセプター・リガンド、免疫関連遺伝子の多型に関する新規情報の発掘に努めた。
NK細胞やCTLにはKIRレセプターが発現しこれらのリガンドはHLAクラスI分子であることが知られている。またこれ以外にNKG2Dなどのレクチン様レセプター、さらにはNCRなどがあり、これらは腫瘍細胞の障害に関与したり、あるいはホストAPCを抑えることによるGVHDの抑制に関与している。われわれはこの中で、NKG2Dレセプターのリガンドで、まだあまり解析が進んでいないMICB分子について解析を行った。この結果、以下のような新しいアレルを発見した。この新規のアレルはMICB01021の亜型を形成し、日本人ではMICB01021の22%を占めることが明らかとなった。さらにMICB0104アレルのハプロタイプを決めるSNPを見つけた。このSNPはMICBのハプロタイプ決定の有用なマーカーとなることが期待される(投稿中)。
さらに新規の多型を発見するツールとして優れているDenaturing high-pressure chromatography(DHPLC)を駆使して、新規多型の発見に努めた。この中で、免疫現象に影響を与えると思われるサイトカインレセプターのうち、IL-2R遺伝子に注目した。IL-2Rはregulatory T細胞の特徴とされる分子であり、この発現の多寡は免疫機能に大きな影響を与える可能性がある。われわれが発見したIL-2Rの多型はプロモーター活性に影響を与えることが明らかとなった。さらに免疫現象に広範に関与すると思われる、NFκBファミリーの多型性を検討し、RelA, RelB, NFκB1, NKκB2に新しい多型を見つけた。これらが発現にどのように影響するかを現在検討中である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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