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2004 Fiscal Year Annual Research Report

成人を対象とした臍帯血幹細胞移植におけるGVHD及びGVLのゲノム研究

Research Project

Project/Area Number 15590996
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

佐藤 典治  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90162461)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 東條 有伸  東京大学, 医科学研究所, 教授 (00211681)
高橋 聡  東京大学, 医科学研究所, 講師 (60226834)
井関 徹  千葉大学, 医学部付属病院・輸血部, 講師 (10232365)
Keywords臍帯血幹細胞移植 / 血液疾患 / NK細胞 / 発現解析 / MICB
Research Abstract

われわれは成人を対象とした臍帯血移植がほとんど2座不一致なのにもかかわらずきわめて良好な生着率を示し、従来の非血縁者間で見られた重篤なGVHDも少ないことに注目し、この原因を免疫細胞の発現解析を手がかりに解明しようと努めている。現在まで、10名の成人患者が登録され、臍帯血移植を受けている。この内gradeII以上のGVHDを起こしたものは3名で(全例gradeII), GVHDの極期と、回復期の血液サンプルが得られており、それからCD4, CD8, CD56, CD14の表面マーカー陽性細胞を集め、発現解析にまわしている。まだサンプル数が少なく、遺伝子解析結果を発表できるまでにはいたっていない。
このほか登録例のうち2例は再発している。残りのうち2例はaGVHDを発症することなく無事に退院している。
GVLに関しては動物実験からも、腫瘍の発現するリガンドとこれに対するレセプターの関係が重要となることが示されている。また比較的免疫反応を誘起しやすい血液腫瘍としてCMLが知られている。CMLに関してはCTLがBCR-ABL蛋白に対し誘導されるとの報告があり、GVLを研究する際の格好の標的と考えられている。GVLについては、これら獲得免疫系のほかに、NK細胞が関与する腫瘍免疫も考えられている。われわれはMICBがNK細胞のリガンドになることに注目し、NK細胞がGVLのエフェクターとしてMICBを利用することにより、CMLの発症あるいは進展に影響していないかを検討した。すなわち、CML患者のMICB genotypeをコントロールと比較することにより、何らかの統計学的所見が得られないかを検討した。その結果MICB0104がCML発症に有意に相関することを見つけた(投稿中)。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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