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2003 Fiscal Year Annual Research Report

気道感染症における炎症誘導因子としての緑膿菌線毛蛋白の機能解析

Research Project

Project/Area Number 15591060
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

那須 勝  大分大学, 医学部, 教授 (70039874)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 門田 淳一  大分大学, 医学部, 助教授 (50233838)
平松 和史  大分大学, 医学部, 助手 (80301381)
Keywords緑膿菌 / 炎症 / 線毛蛋白 / 気道感染 / サイトカイン
Research Abstract

超遠心法にて緑膿菌線毛精製後、SDS-PAGEゲルより線毛蛋白を抽出した。精製・抽出した線毛蛋白をBalb/cマウス気道内に投与し、経時的な肺洗浄液中の細胞数、細胞分画さらにはサイトカイン濃度の測定を行った。投与6時間〜14日後の肺洗浄液中の総細胞数は、コントロール群(BSA投与)では3〜6x10^4/mlであったのに対し、線毛蛋白投与群では6時間後3.1x10^5/ml、3日後、1.9x10^6/ml、14日後1.7x10^5/mlと上昇していた。コントロール投与群の細胞分画ではほとんどがマクロファージであるのに対し、線毛蛋白投与群では投与後6〜24時間では80%以上が好中球であり、投与14日後にはリンパ球が11%認められた。肺洗浄液中のサイトカイン濃度はTNF-α、MIP-2は線毛蛋白投与後、3時間後に,はそれぞれ6500pg/ml、2300pg/mlと著増し、その後減少していた。IFN-γ、IL-4は、投与14日後までの明らかな上昇は認められなかった。これらの結果は線毛蛋白自体が、炎症を誘導する能力があることを示している。そこで約150アミノ残基よりなる線毛蛋白のなかでその炎症を誘導する領域を決定するために、約20アミノ残基ごとの7つのペプチドを作成しマウス気道内への投与した。7つのペプチドいづれも明らかな肺洗浄液中の細胞増加など炎症所見は呈していなかった。現在さらに別のペプチドあるいは断片化した発現線毛蛋白を作成し検討を行っている。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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