2004 Fiscal Year Annual Research Report
マウスモデルを使った複数臍帯血移植における調節性T細胞の役割について
Project/Area Number |
15591104
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
平山 雅浩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (90293795)
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Keywords | 臍帯血移植 / トレランス / 調節性T細胞 / マウスモデル |
Research Abstract |
平成15〜16年度の成果と課題について 本研究では近年造血細胞移植の新たな移植として膀帯血移植がすすめられているが、その欠点である細胞数不足を補う目的で複数臍帯血移植についての研究を行った。 1.最初にBALB/cマウスをレシピエントとしてB6およびC3Hの2系統のH-2の違うマウスの骨髄を放射線照射後のマウスウに移植を行ったところ、2系統とも生着が脾コロニー形成能で証明された。つづいて新生児マウスの肝細胞を使い同様な系で移植を施行したところ、同様に2系統とも生着がみられた。 2.生着したマウスの移植後1ヶ月および2ヶ月の末梢血をフローサイトメーターを使用してキメリズムを解析したところ、2系統のドナーリンパ球のポピュレーションが認められた。その分画のうちT細胞を詳しく解析したところ、CD25/CD4 Tである調節性T細胞の割合と生着比率に正の相関の傾向がみられた。解析数を増やして統計的有意さを示す必要がある。 3.2系統のドナーが生着した後のマウスの脾細胞を採取して、混合リンパ球培養を行ったところ、2系統のH-2に対する3H-thymidineの取り込み能がいずれも低下しており、トレランスが誘導されていることが示唆された。今後例数を増やして検討を重ねる必要がある。 4.更にトレランスの検証をすすめるとともに調節生T細胞の関連機序について研究をすすめる課題が残された。
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