2004 Fiscal Year Annual Research Report
グリア細胞成長因子を介した細胞シグナルの中枢神経発達における役割
Project/Area Number |
15591121
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Research Institution | NAGOYA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
浅井 清文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70212462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90285198)
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Keywords | グリア / GMFB / GMFG / アストロサイト |
Research Abstract |
本年度は、マウスのGMF-gamma(以下GMFG)のgenomic DNAの解析を進めた。また、凍結によって作成した脳損傷モデルラットを用いて、損傷後の脳組織におけるGMF-beta(以下GMFB)の発現変化を検討した。 [1]GMFG genomic DNAの解析: マウスGMFGのgenomic DNAをクローニングし、塩基配列を決定した。その結果、ヒトと同様、マウスもGMFGは7つのexonより構成されることが判明した。Promoter部位はTATA lessで、housekeeping gene様のGC rich promoterであった。ルシフェラーゼアッセイによりエンハンサー領域の解析を行った。また、転写開始点が数カ所あり、現在解析を進めている。 [2]ラット脳凍結損傷モデルにおけるGMFBの発現変化: Wistar系ラットの大脳皮質に凍結損傷を作成し、損傷後のGMFBの発現変化をRT-PCR、Western Blot、免疫組織化学、EIAを用いて検討した。抗体は、昨年度確立したラットGMFB対する特異的抗体を用い、また、タンパクの定量には、この抗体を使用したEIA系を用いた。その結果、GMFBは、損傷周囲の反応性アストロサイトに強く発現していた。mRNAは、損傷後7日で上昇し、14日をピークに以降減少した。GMFBタンパクの発現は、損傷後1日で上昇し、14日をピークに以降減少した。これらの結果から、脳損傷後の修復過程においてGMFBが何らかの役割を担っていることが考えられた。
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Research Products
(5 results)