2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591178
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
武藤 正彦 山口大学, 医学部, 教授 (40175625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱本 嘉昭 山口大学, 医学部, 助教授 (90238080)
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Keywords | 乾癬 / 乾癬感受性遺伝子 / ゲノム解析 / SNPs / プロテオーム解析 / KIR / HCR / HLA |
Research Abstract |
(1)ゲノム解析 乾癬初期病変形成に重要であり、かつNKT細胞の機能を反映するkiller cell immunoglobulin-like receptor(KIR)遺伝子について、日本人の尋常性乾癬患者、関節症性乾癬患者を対象にPCR法を用いて遺伝子多型解析を行った。尋常性乾癬患者96例、健常者50例を用いたKIRフェノタイプの発現の解析により、特定のKIRフェノタイプと尋常性乾癬との間に有意な相関を新たに見出すことに成功した。その結果は論文発表を行った(J.Invest.Dermatol.、印刷中)。また、乾癬感受性遺伝子のひとつであるHCRに着目し、そのアミノ酸翻訳領域を主に日本人の尋常性乾癬患者約20例のSNPs解析を行った。まだ症例数は少ないものの、すでに尋常性乾癬と高い相関の見られる変異を認めている。しかもその結果は、すでに欧米人を対象に行った実験結果と合致するものもあれば、日本人に特有と考えられる変異もあり、今後のさらなる解析の必要性を支持するものであった。ハイリスクハプロタイプの同定に向け、現在も症例数を増やし検討を進めているところである。さらに、上記日本人乾癬患者においてHLA領域の遺伝子多型の解析を行い、乾癬感受性遺伝子間の相互関係を明らかにする試みに取り組むとともに、韓国人の尋常性乾癬患者においても同様な多型解析を始めている。これに関してはまだ予備実験段階であり、今後症例数を増やす予定である。 (2)プロテオーム解析 乾癬患者血清を用いた二次元電気泳動法を行い,新しいいくつかの蛋白スポットが存在することを見つけ出しており,現在、その追試を行うとともに、標的蛋白分子の抽出に取り組んでいる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 武藤 正彦 他: "乾癬発症に寄与する遺伝子群の解析"第18回角化症研究会記録集. 18. 116-118 (2003)
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[Publications] Yumie Ogasawara, et al.: "A case of multiple keratoacanthoma centrifugum marginatum on the face and extremities treated effectively with oral etretinate"J.Am.Acad.Dermatol.. 48. 282-285 (2003)
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[Publications] Makoto Ichimiya, et al.: "Verrucous skin lesion on the feet in neuropathy"J.Dermatol.. 30. 263-264 (2003)
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[Publications] 武藤 正彦 他: "掌蹠膿疱症"医薬の門. 43・4. 104-105 (2003)
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[Publications] Yu Suzuki, et al.: "Genomic polymorphisms of killer cell immunoglobulin-like receptors are associated with susceptibility to psoriasis vulgaris"J.Invest.Dermatol.. 122(印刷中). (2004)
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[Publications] 新井 知隆 他: "エビデンスに基づく治療指針-ステロイド外用剤-"臨床と研究. 81(印刷中). (2004)
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[Publications] 武藤 正彦(分担執筆): "今日の治療指針2004:乾癬"医学書院. 1670(819-820) (2004)