2003 Fiscal Year Annual Research Report
エピプラキン遺伝子異常は疾患を惹起するか?―遺伝子改変マウス作成と変異遺伝子導入―
Project/Area Number |
15591184
|
Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
藤原 作平 大分大学, 医学部, 教授 (90181411)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住吉 秀明 大分大学, 医学部, 助手 (60343357)
吉岡 秀克 大分大学, 医学部, 教授 (00222430)
|
Keywords | エピプラキン / ノックアウト・マウス / 中間径フィラメント / プレクチン / 自己免疫性水疱症 / 自己抗原 / 表皮下水疱症 |
Research Abstract |
エピプラキンは、自己免疫性表皮下水庖症の自己抗原として同定された分子量552kDaの表皮細胞内分子であり、その一次構造ならびに遺伝子構造が明らかになったが、この分子の疾患への関与は明らかでない。本研究では、遺伝子改変マウスを作成するとともに、in vitroならびにin vivo実験系で変異遺伝子を導入し、その表現型の変化を探ることを目的とした。 平成15年度は、以下の研究を実施した。 (1)ノックアウト・マウスの作成 1.胎性幹細胞を培養し、ターゲッティング・ベクターをエレクトロポレーション法にて導入した。 2.G418陽性細胞を単離し、相同組み換えをおこしたクローンをクローニングし、保存した。 3.マウスから胚盤胞を単離し、(2)で得られた胎性幹細胞クローンをマイクロインジェクターを用いて注入した。 4.偽妊娠仮親マウスを作成し、(3)で得られた胚盤胞を移植した。 5.生まれたキメラマウスをC57BLマウスと交配させ、生殖系キメラマウスを選別した。 6.生殖系キメラマウスを野性型129雌マウスと交配させ、F1を得て、genomic southern blotにより、ヘテロ接合体のみを選択した。 7.ヘテロ接合体の雄、雌を交配させ、F2を得て、genomic southern blotにより、ホモ接合体のみを選択した。 (2)マウス・エピプラキン特異抗体、in situ hybridization用プローブ作成とマウスおよびヒトでの発現検索 1.マウス・エピプラキンの特異性の高い部位につき、融合蛋白質を作成し、それに対するポリクローナル抗体を作成した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Hatano Y, et al.: "Successful treatment by double-filtration plasmapheresis of a patient with bullous pemphigoid"Br J Dermatol. 148(3). 573-579 (2003)
-
[Publications] Takeo N, et al.: "Structure and heterogeneity of the human gene for epiplakin (EPPK1)"J Invest Dermatol. 121(5). 1224-1226 (2003)