2004 Fiscal Year Annual Research Report
らい菌に発現する上皮系細胞への侵入蛋白のリコンビナント発現と機能解析
Project/Area Number |
15591190
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
藤村 響男 北里大学, 医学部, 講師 (50209087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増澤 幹男 北里大学, 医学部, 助教授 (30129267)
宮田 聡子 北里大学, 医学部, 講師 (30260855)
與儀 ヤス子 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター・生体防御第二研究室, 室長 (10210600)
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Keywords | らい菌 / 侵入蛋白 / 病原因子 / mce / 感染様式 |
Research Abstract |
mce蛋白は、結核菌群のmce1領域にコードされる蛋白で、上皮系細胞への侵入やマクロファージ内における生存、増殖への関与が報告されている。我々は本領域と非常に相同性の高い領域が、らい菌にも存在することを見出し、らい菌mce1Aリコンビナント蛋白を作製し、本蛋白がらい菌の上皮系細胞への侵入に関わる重要な病原因子の一つであることを明らかにしてきた。今年度は、らい菌の上皮系細胞への侵入に関わるactive peptideを明らかにする事を目的に検討を行った。種々のN末及びC末トランケート蛋白を作成し、各種トランケート蛋白コートFITC標識ポリスチンマイクロビーズの上皮系細胞(Hela cell)への侵入活性をフルオロメーター及び電子顕微鏡を用いて検討した結果、mce1A領域のN末端から316bpまで、またC末端から754bpまでトランケートした蛋白においても侵入活性が認められたことから、少なくとも現時点においては316〜754bpの間にactive peptideが存在することが明らかとなった。本領域は結核菌におけるactive peptide(Inv-III)領域でもあるため、結核菌とらい菌でactivepeptideが同一の領域に存在するか否か検討するため、現在Inv-III相当領域を含むトランケート蛋白及び含まないトランケート蛋白、又は合成ペプチドを用いて侵入活性を検討している。来年度は、今年度の結果を踏まえ、316〜754bpをAdhesin Involved in Diffuse Adherence(AIDA)法により大腸菌体表面に表出させた組み換え大腸菌を作製し、Inv-III以外の領域についても検討する予定である。
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