2005 Fiscal Year Annual Research Report
らい菌に発現する上皮系細胞への侵入蛋白のリコンビナント発現と機能解析
Project/Area Number |
15591190
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
藤村 響男 北里大学, 医学部, 講師 (50209087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増澤 幹男 北里大学, 医学部, 助教授 (30129267)
宮田 聡子 北里大学, 医学部, 講師 (30260855)
與儀 ヤス子 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター・生体防御第二研究室, 室長 (10210600)
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Keywords | らい菌 / 侵入蛋白 / 病原因子 / mce / 感染様式 / AIDA |
Research Abstract |
らい菌の上皮系細胞への侵入に関わるmce1A領域のactive sequenceを明らかにする事を目的に検討を行った。昨年のトランケート蛋白を用いた解析結果を基に、らい菌mce1A領域(1326bp、442aa)の316(105aa)〜921bp(307aa)の領域を316〜531bp、532〜753bp、754〜921bpに3分割し、各領域をAIDA発現ベクターに組み込みAdhesin Involved in Diffuse Adherence(AIDA)法にて大腸菌の菌体表面に表出させた。各組み換え大腸菌を単層培養したHeLa細胞及びBEAS-2B細胞に加え、菌の細胞内への侵入を電子顕微鏡を用いて観察した。また、各組み換え大腸菌を抗r-lep27KDa抗体を用いて処理し、単層培養したBEAS-2B細胞に加え、抗体による侵入抑制効果をコロニーカウント法によって検討した。その結果、316〜531bpの領域でのみ上皮系細胞への侵入が観察され、その侵入活性は抗体により抑制されることが明らかとなった。さらに316〜531bp内の一部ペプチド(388〜453bp)を合成し、colloidal gold particlesにコートして、BEAS-2B細胞への侵入を電子顕微鏡を用いて観察した結果、合成ペプチドにもBEAS-2B細胞への侵入活性が認められた。これらのことから、active sequenceは316〜531bpの領域の中でも388〜453bpに存在する事が示唆された。来年度は今年度の結果を踏まえ、316〜531bpの領域を316-387bp,388-453bp,454-486bp,487-531bpに4分割して、それぞれ人工ペプチドを合成し、らい菌の上皮系細胞への侵入に関わるmce1A領域のactive sequenceを決定する予定である。
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