2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591206
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
久住 一郎 北海道大学, 大学病院, 講師 (30250426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 克治 北海道大学, 大学病院, 助手 (70344512)
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Keywords | 双極性障害 / カルシウム / XBP1遺伝子 / 血小板 / 小胞体ストレス反応 / セロトニン / TCI / NEO-FFI |
Research Abstract |
双極性障害で疾患特異的にアゴニスト刺激性血小板内カルシウム(Ca)濃度増加反応の亢進所見が認められることから、小胞体ストレス反応に関係し、最近、双極性障害発症の危険因子となりうることで注目されていてるXBP1遺伝子多型について、まずは健常者を対象にCa反応との関連あるいは人格特性との関連を検討した。対象は、健常成人173例(男性117例、女性56例、年齢32.3±8.1歳)であり、血液採取に当たっては研究の趣旨を十分に説明し、文書による同意を得た。本研究は、北海道大学大学院医学研究科倫理委員会の承認を受けている。Ca反応の測定では、10μMセロトニン刺激による最大ピーク濃度から静止時濃度の差を反応の大きさとした。XBP1遺伝子多型のタイピングには、Taq Man法を用い、Hashimotoらの方法により行った。人格特性の測定には自己記入式質問紙法人格検査(TCI 125項目短縮版ならびにNEO-FFI)を用いた。 セロトニン刺激性Ca反応は健常者群内でもかなりばらつきが大きく、双極性障害群とのオーバーラップもみられることから、今回、健常者におけるCa反応とXBP1遺伝子多型との関連を検討したが、有意な関連は認められなかった。また、循環気質などの人格特性と双極性障害発症との関連も古くから指摘されているが、今回の健常者を対象とした検討では、二つの代表的な人格検査であるTCI、NEO-FFIを用いても、XBP1多型と各下位尺度得点との間に有意な関連はみられなかった。 今後は、双極性障害を含めた気分障害患者を対象としたXBP1遺伝子多型とCa反応、あるいは人格特性との関連の検討が必要である。また、双極性障害における治療反応性との関連についても併せて、検討を進めていく予定である。
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Research Products
(2 results)