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2003 Fiscal Year Annual Research Report

高血糖ラット虚血モデルへのNO合成阻害剤の適応

Research Project

Project/Area Number 15591266
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

前田 正幸  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (70219278)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹田 寛  三重大学, 医学部, 教授 (70106988)
佐久間 肇  三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (60205797)
Keywords脳虚血 / 高血糖 / フリーラジカル阻害剤
Research Abstract

平成15年度研究ではフリーラジカルの抑制に関係すると言われるN-nitro-L-arginine methyl ester (L-NAME)を高血糖下の虚血ラットに対して、虚血と同時に投与した場合、再開通前(虚血から30分)に投与した場合、再開通後(虚血から1時間)に投与した場合め3つのグループと生理食塩水を投与しただけのコントロール群の間で最終的な梗塞領域の体積に差が出るかを検討した。この結果としては梗塞領域の体積の比較で、L-NAME投与群はコントロール群に較べて、有意に生じる梗塞の体積が小さいことがわかった。したがって、L-NAMEが梗塞に対して保護的に作用するということは本研究で明らかとなった。一方、L-NAME投与のタイミングはどこで投与するのが最も梗塞の進展を食い止めるのに有効かということに関しては、予備的なデータとしては、虚血と同時に投与することがもっとも有効であった。実際の臨床においては虚血と同時に脳保護剤を投与することは不可能であるので、臨床的な見地からの関心は、虚血後でもL-NAMEは梗塞の進展を妨げるのに有効であるかという点である。今回の予備的なデータでは手技に精通するにはいたらず、全体のラットの症例数が不足していることにより・統計学的な有意差を出すには至らなかったが、L-NAMEを使うことにより、虚血後30分、1時間の段階でも最終的な梗塞の体積は小さくなる傾向は確認できた。
今後の研究の展開でもっとも明らかにしたいのは、ラットの症例数を増やし、データを蓄積することで、虚血後にL-NAMEを使うことが、コントロール群よりも有意に梗塞領域の減少に関係するかを検証することである。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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