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2005 Fiscal Year Annual Research Report

致死的深部静脈血栓症に対する血栓溶解破砕吸引療法の基礎並びに臨床応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15591305
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

田島 廣之  日本医科大学, 医学部, 教授 (00188244)

Keywords深部静脈血栓症 / Interventional Radiology / 血栓溶解 / 血栓破砕 / 血栓吸引 / 肺血栓塞栓症
Research Abstract

深部静脈血栓症は、急性肺血栓塞栓症をひきおこすため、最近注目されている。重症例では突然死をひきおこすことも決して少なくない。しかしながら、これらの治療法に関しては昔ながらの抗凝固療法が広く行われており、特に重症例では治療に苦慮している。そこで我々は、カテーテルを用いた血栓溶解破砕吸引の臨床応用のために、平成15年度に基礎的検討を行い、最も適当なシステムを決定することができた。そして、平成16年度よりは本格的に急性深部静脈血栓症症例を対象として臨床応用を開始した。臨床応用に際しては、学内倫理委員会の了解を得ている。
平成17年度は、更に症例を重ね研究を継続した。その結果、致死的深部静脈血栓症に対する血栓溶解破砕吸引療法の臨床応用に関し、一定の指針を与えることができた。具体的には、予防的一時的下大静脈フィルターを使用し、大腿静脈からアプローチ。手技はヘパリン投与下に行った。血栓溶解薬はウロキナーゼを使用し、いわゆるpulse spray型カテーテルを利用。血栓破砕・吸引に関しては、8Fr.PTCAガイデイングカテーテルを使用。対側大腿静脈からアプローチし、病変側腸骨-大腿静脈に留置カテーテルを誘導。いったん血栓溶解を2-3日おこなってから、あらためて血栓吸引をおこなうこともあった。留置カテーテルとしては、アンスロンカテーテルを使用。また、後療法が極めて重要であった。大腿-下腿を弾性包帯/ストッキングで巻き、加圧シリンジポンプを使用して、足背静脈あるいは留置カテーテルから血栓溶解療法を引き続き行った。全身的抗凝固療法を併用。2-3日おきに静脈造影にて血栓溶解の効果を判定し、症状の改善をみながら適宜注入量を勘案。通常一週間を治療の目処とした。下肢深部静脈血栓の略消失が確認されたら、フィルターを抜去。最終的にはワルファリンにて管理し、PT-INR2-2.5を目標とした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 日常診療のコツ+工夫.深部静脈血栓症のIVR.2006

    • Author(s)
      田島廣之, ほか
    • Journal Title

      Radiology Frontier 9・1

      Pages: 55-57

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 静脈血栓塞栓症:成因・診断から治療・予防まで.序説.2006

    • Author(s)
      田島廣之
    • Journal Title

      臨床画像 22・3

      Pages: 245

  • [Journal Article] 血管系の良性疾患のIVR.深部静脈血栓症の治療2006

    • Author(s)
      田島廣之, ほか
    • Journal Title

      Radiology Frontier 9・2(印刷中)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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