2005 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍抗原遺伝子・サイトカイン遺伝子導入樹状細胞を用いた癌ワクチン療法の基礎研究
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15591354
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Research Institution | Wakayama Medical University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩橋 誠 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70244738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
谷 眞至 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60236677)
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Keywords | 樹状細胞 / アデノウイルスベクター / CEA / Transgenic mice / GM-CSF / IL-12 |
Research Abstract |
本年度前半は昨年度に検討を行ったCEA transgenic miceを用いた抗腫瘍効果について,皮下腫瘍を用いた免疫組織化学染色や,その他詳細な副作用の検討を行った. 1.CEA transgenic miceにおける抗腫瘍効果と免疫組織染色 MC38-CEA(5×10^6個)をマウスの背部皮下に移植し,14日後に次の3つの治療法を行い,7日目に儀死後皮下腫瘍を取り出し,一部をホルマリン固定後HE染色し,組織の病理学的診断をした.さらに一部の腫瘍組織は凍結切片にし,CEA CD4 CD8 NKの蛍光免疫染色を行い腫瘍組織中の細胞表面マーカーを確認した.Group 1:DC-AxCALacZ(LacZ遺伝子導入DC接種群),Group 2:DC-AxCACEA(CEA遺伝子導入DC接種群),Group 3:DC-AxCACEA/GM-CSF/IL-12(CEA,GM-CSF,IL-12遺伝子同時導入DC接種群)Group 2,3はコントロール群と比較して著明な腫瘍縮小を認め,さらに治療グループは腫瘍組織のHE染色にて著明なリンパ球浸潤や腫瘍壊死像を認めた.またGroup 3の腫瘍組織は蛍光免疫染色にてCD8細胞NK細胞の浸潤を認めた. 2.CEA transgenic miceにおけるDCワクチン後の副作用に関する検討 Group 1:PBS,Group 2:DC-AxCALacZ,Group 3:DC-AxCACEA,Group 4:DC-AxCACEA/GM-CSF/IL-12にわけCEA transgenic mice背部皮下に接種し,14日後に儀死後血清のAST ALT Crを測定した.さらに大腸粘膜を取り出し,CEA免疫染色を行い自己免疫応答の有無を確認した.治療群の血清AST ALT Crはコントロール群と差を認めず,また自己免疫応答は認めなかった.現在上記内容の論文を投稿中である. 本年度後半は昨年度施行したCEA遺伝子導入ヒト末梢血由来DCを用いたin vitroでの検討をさらに発展させるべくヒトGM-CSF遺伝子発現アデノウイルスベクターを作製しCEA遺伝子GM-CSF遺伝子同時導入による抗腫瘍効果の増強効果を検討した.CEA遺伝子単独導入DC群と比較してCEA GM-CSF遺伝子同時導入DC群は強い細胞傷害活性を示すCTLが誘導された.
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Research Products
(3 results)