2004 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌頸部外科における整容面を重視した低侵襲手術の確立
Project/Area Number |
15591367
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
清水 一雄 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20133449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 亘 日本医科大学, 医学部, 講師 (80297895)
赤須 東樹 日本医科大学, 医学部, 助手 (30297866)
天神 敏博 日本医科大学, 医学部, 講師 (70217438)
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Keywords | 甲状腺腫瘍 / 副甲状腺腫瘍 / 低侵襲手術 / 内視鏡手術 / 内分泌頚部外科 / バセドウ病 / 吊り上げ法 / VANS法 |
Research Abstract |
平成17年2月までに当施設で行われた甲状腺、副甲状腺に代表される内分泌頸部外科手術は998例であるが、この中で本研究課題である整容上の観点を重要視した低侵襲手術である内視鏡補助下甲状腺、副甲状腺手術は291例(292%)となった。これらの症例に対し、低侵襲手術の指標である出血量、手術時間を症例ごとに詳細に検討した結果、直径5cm以上と5cm以下の良性腫瘍では後者で両指標とも統計的優位さを持って減少がみられた。また平成16年度は良性腫瘍以外に悪性腫瘍およびバセドウ病に適応範囲を拡大し良好な成績を得ている。それぞれ手術症例数の割合は全内視鏡手術の10.0%と5.5%になっている。ちなみに良性腫瘍は57.3%、副甲状腺腫瘍は10.1%であった。平成16年度は手術機器、手術法の改善、工夫を更に行い15年度に整備したDVDレコーダーに全症例を録画し、結果をコンピュータ処理しデータとして整理保管した。これら多量の動画データを編集し、多数の国内外の主要学会の特別企画でその成果を発表した。また、同時に国際学会では本術式の公開ライブ手術を平成16年度までに数回行い本術式の成果と国際的拡大が進んでいると実感している。今後、本研究は適応を良性疾患のみならず甲状腺癌、バセドウ病へ更に拡大し症例を重ね研究を更に幅広く展開し、300例を区切りとして平成17年度にその最終成果を論文にまとめる計画である。平成16年度の研究成果の一部を記す。 国内学会:1.第15回臨床内分泌代謝Update:ランチョンセミナー:内視鏡を用いた内分泌疾患の外科的治療の進歩 国際学会:1. Congress of the International Association of Endocrine Surgeons (Sweden): Luncheon-Video Session Endoscopic endocrine surgical procedures: Endoscopic thyroidectomy 2. The 16^<th> Asia Pacific Endocrine Conference (Vietnam): Special Lecture: Minimally invasive video-assisted endoscopic thyroid and parathyroid surgery using totally gasless neck skin lifting method- Experience of 260cases. 3. Endoscopic and Laparoscopic Surgeons of Asia Regional Meeting (4^<th> World congress of Gasless Laparoscopic Surgery): (Indonesia) Workshop/Live demo: Minimally invasive thyroidectomy
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Research Products
(6 results)