2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591371
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center |
Principal Investigator |
藤岡 ひかる 独立行政法人国立病院機構, 長崎医療センター・臨床研究センター, 形態研究部長 (00264226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 大海 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 臨床研究センター長 (80127969)
八橋 弘 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 治療研究部長 (50360855)
中村 稔 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 先端技術研究部長 (40217906)
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Keywords | ヒト肝細胞 / 凍結保存 / 肝細胞バンク / ヒト肝細胞化マウス |
Research Abstract |
1.ヒト肝細胞の分離・培養、凍結保存を新たに4症例施行した(合計11例)。 3例 転移性肝癌、1例 肝門部胆管癌であった。 <結果> 1)ヒト肝細胞分離;7.5-8.5x10^6個/肝g、生存率70-80%。 2)ヒト肝細胞培養;最長は52日。 3)凍結保存;生存率50-55%、プレート接着率20-30%。 以上、平成15年度より少しずつではあるが、生存率、採取効率が上昇している。 <考察、今後の課題> 1)冷保存液はUW solutionであるが、生存率は徐々に上昇している。平成17年度もUW sdolutionを使用する予定である。 2)培養期間の最長は51日であるが、本研究の主旨から考慮すれば長期培養は必ずしも必要でないことから、培養方法は現状で良いと考えられる。 3)DMSOの混合率を改良したことにより、若干の凍結保存後生存率、プレート接着率の改善が認められた。今年度は、ヒト凍結血漿の混合が行えなかった。 平成17年度に計画している。 2.ヒト肝細胞をマウス肝内に移植し増殖させたモデルを用いたヒト肝細胞バンキングの試みも行っている。しかし、ヒト-マウス間のzoonosisの問題があり、平成17年度はマウス内で増殖させたヒト肝細胞のウイルス感染の有無を検索する予定である。
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