2004 Fiscal Year Annual Research Report
アンギオゲニンの発現抑制による、新たな消化器癌治療法の開発
Project/Area Number |
15591383
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下山 省二 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60242145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 伸幸 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70262128)
上西 紀夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30126031)
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Keywords | アンギオゲニン / 胃癌 / 血管新生因子 / in situ hybridization / 癌の発育進展 |
Research Abstract |
NMU誘発マウス胃癌作成の継続:マウスをNMU投与群と非投与群(コントロール群)とに分け,NMU投与群ではNMU含有水を自由摂取後、10週目,20週目,30週目,40週目,50週目の各週における胃を全摘した.NMU非投与群では,食餌自由摂取で飼育し,同様の週数において胃を全摘した.現在,各週におけるNMU誘発マウス胃癌の採取が終了し,それぞれホルマリン固定後パラフィン包埋した.現在発癌率や組織型を検討中であるが,コントロール群マウス胃では発癌率0%であったのに対し,NMU投与マウス胃ではNMU投与週数がのびるにしたがって分化型胃癌の発癌率が増加していることが示唆されている. ANG cDNAプローブの作成:すでに配列が決定されているマウスANG,mRNAの配列のうち,Tm値が86℃となる26mer,27mer,29merのcDNA配列を絞り込み、現在いくつかの候補となるcDNA配列を決定した.各cDNA配列において、もっとも最適な配列がどれかを検討中である. 食道癌患者での手術切除標本の採取:これまで胃癌、大乗癌で開発した組織中ANG発現を検討する手法が、外科的切除標本のルーチン病理固定標本でも応用可能かどうかを検討している。すなわち、固定条件、薄切条件、RNAse阻害に関する条件の厳密性などが、ルーチン化できるかどうかを検討している。
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