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2003 Fiscal Year Annual Research Report

消化管におけるグレリンの作用機序解明

Research Project

Project/Area Number 15591414
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

円城寺 昭人  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10295066)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 康浩  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80336164)
谷山 紘太郎  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 教授 (70030898)
兼松 隆之  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 教授 (40128004)
Keywordsグレリン / 消化管運動 / マイクロダイアリシス法 / アセチルコリン / ストレインゲージ
Research Abstract

【背景】消化管運動における神経性調節機構は交感神経と副交感神経に加え腸管壁内の筋層間神経叢(Auerbach神経叢)を中枢とした壁内神経があり副交感神経から遊離したアセチルコリン(ACh)がムスカリン受容体に結合することで平滑筋が収縮し消化管運動が亢進する。そこで壁内神経伝達物質遊離量を測定できれば神経伝達と消化管運動との関係が直接証明されることになる。本研究では消化管へのマイクロダイアリシス法を応用し、in vivoでのグレリンの作用機序解明を行なう。
【今年度実験日的】グレリン投与時のアセチルコリン測定部位を決定するために次のモデルを作成した。
【実験モデル作成】:雑種成犬(15kg)ケタミンおよびペントバルビタールNaにて麻酔導入後に開腹し、ストレインゲージ・フォース・トランスデューサー(以下SG)を胃体部大弯、胃幽門前庭部大弯、幽門輪から10cmの十二指腸、空腸(幽門輪から60cm)の4箇所に縫着し慢性モデルを作成した。グレリンは生理食塩水で希釈し、5x10^<-7>M/100μlで冷凍保存し、使用時に全量5mlとして投与した(1x10^<-6>M〜15x10^<-6>M)。
【実験方法】:SG縫着術後2週間の回復期間の後に実験犬は覚醒下にSGをポリグラフに接続し消化管運動を記録した。まず正常の空腹期運動IMC (Phase1〜4)を観察したのちグレリン(5x10^<-7>M/100μl)の投与実験を行った。ポリグラフ上でIMCを観察し、phase3終了20分後に経中心静脈的にグレリンを投与した。グレリン投与量は1.5〜75nmolで行った。
【結果】静止期のグレリン投与にて胃および十二指腸、小腸には収縮運動は観察されなかった。またphase1〜3の収縮周期にも影響はなかった。グレリンの作用濃度の設定が問題かと考えたが投与中実験犬は睡眠状態となり、実験犬に対するグレリンの中枢性の作用は示唆された。
【今後の課題】グレリン投与について実験犬に対する至適濃度の確立が必要である。グレリンは低濃度の溶液では冷凍保存でも分解され、また投与経路の樹脂表面に吸着されることが報告されているので投与経路、動注モデルなどへの改良を行っている。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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